韓国の全斗煥・元大統領が死去…光州事件で民衆蜂起鎮圧、退任後に無期懲役判決

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 【ソウル=上杉洋司】韓国で1980年代、経済成長を優先して国民の政治的自由を制限する開発独裁体制を敷いた 全斗煥チョンドゥファン 元大統領(在任1980~88年)が23日朝、ソウル市内の自宅で死去した。90歳だった。韓国紙・朝鮮日報によると、今年8月に多発性骨髄腫と診断された後、在宅医療を受けていた。

全斗煥大統領(右)と握手を交わす自民党の安倍晋太郎総務会長=1987年5月15日撮影
全斗煥大統領(右)と握手を交わす自民党の安倍晋太郎総務会長=1987年5月15日撮影

 韓国南東部・慶尚南道出身。 朴正煕パクチョンヒ 元大統領が79年10月に暗殺された後、国軍保安司令官として同年12月の「粛軍クーデター」を主導し、軍事政権を継続した。朴氏の開発独裁を受け継ぐとともに、経済発展のために対日関係を重視した。83年に訪韓した当時の中曽根首相と40億ドルの経済協力を受けることで合意している。84年には韓国大統領として初めて日本を公式訪問し、昭和天皇と会見した。

 88年のソウル五輪招致に成功するなど韓国の国際的地位を高めた一方、民主化運動を弾圧した。80年5月の「光州事件」では民衆蜂起を軍の特殊部隊投入で鎮圧し、200人超の死者・行方不明者を出した。

 大学生の拷問死を機に民主化を求めるデモが最高潮に達した87年の「6月抗争」で、大統領直接選挙制の導入を受け入れた。退任後、内乱や収賄などの罪で刑事訴追され、97年4月に無期懲役が確定したが、同年12月に特赦で釈放された。晩年の2020年11月には、光州事件を巡る死者名誉 毀損(きそん) 罪で、執行猶予付き有罪判決を受けた。

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