「私が近代化完成」自負の全斗煥氏、光州事件「謝罪せず死去」と国民批判

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 【ソウル=豊浦潤一】23日死去した韓国の 全斗煥チョンドゥファン 元大統領は、経済発展などの功績の陰で、民主化弾圧や不正蓄財といった汚点を抱え、晩年まで物議を醸した。

近代化完成

ソウルで法廷に立つ全斗煥氏(右)と盧泰愚氏(1996年8月)=ロイター
ソウルで法廷に立つ全斗煥氏(右)と盧泰愚氏(1996年8月)=ロイター

 人生最大の転機は1979年10月だった。通算18年にわたり開発独裁を続けた 朴正煕パクチョンヒ 大統領が部下に暗殺され、韓国は「ソウルの春」と呼ばれる民主化運動の高揚期を迎えた。立ちはだかったのが、朴氏の腹心として軍将校の親衛組織「ハナフェ」(一心会)を率い、国軍保安司令官の地位にあった全氏だ。

 79年12月、陸軍参謀総長を逮捕する「粛軍クーデター」で軍の実権を握ると、戒厳令を全国に拡大。後に大統領となる 金大中キムデジュン 氏ら民主化運動の指導者を拘束した。80年9月には翼賛機関の間接選挙を通じ、自ら大統領に就任した。

 2016年の韓国メディアのインタビューで「あの時は国が困難な状況にあり、私が大統領になるほかなかった」と語った。

 大統領として、就任時にマイナスだった経済成長率を年10%前後まで引き上げ、プロ野球や海外旅行の解禁など国民に豊かさを実感させることに一定の成功を収めた。17年出版の回顧録で、「朴正煕大統領が未完のまま残した近代化を私が完成させた」と自負を見せた。

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2543173 0 国際 2021/11/24 05:00:00 2021/11/24 06:49:53 2021/11/24 06:49:53 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/11/20211123-OYT1I50048-T-e1637702317814.jpg?type=thumbnail

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