中国「台湾上陸」作戦は最終段階へ…一部都市へ空爆・離島攻撃の可能性も

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 【北京=大木聖馬】中国軍の台湾への武力侵攻に向けた作戦準備は事実上、最終段階の上陸作戦に不可欠な強襲揚陸艦の配備増強に焦点が移っている模様だ。一方で、台湾で独立の動きが強まった際、武力侵攻の代わりに一部の都市に対する空爆や離島への攻撃といった「限定的攻撃」を行う可能性も指摘されている。

「演習」で集結

2021年10月に台湾の防空識別圏に進入した、中国軍の戦闘機「J16」の同型機=台湾国防部提供
2021年10月に台湾の防空識別圏に進入した、中国軍の戦闘機「J16」の同型機=台湾国防部提供

 台湾国防部(国防省)が2021年12月にまとめた報告書が詳述した中国軍の侵攻プロセスは、中国側が演習の名目で軍を集結させる段階から始まる。ミサイルで台湾の防空陣地やレーダー、指揮所などを破壊し、サイバー攻撃で台湾の主力部隊の機能停止に成功した後、制海・制空権の確保に入る。沿岸部に部隊を展開し、西太平洋に艦隊を集結させて米軍などの介入を阻み、台湾に対する戦略的包囲網を形成する流れだ。

 上陸作戦については、揚陸艦や輸送機を用いるものと想定されている。しかし、同報告書は、上陸行動はいまだに「(中国軍にとって)極めてリスクが高い」とする分析を示している。地形が複雑な台湾西岸からの上陸に欠かせない強襲揚陸艦は、21年4月に1隻目が就役したばかりだからだ。

 報告書は、「現時点ではすべての部隊を一度に輸送できない」と指摘する。強襲揚陸艦は2隻目、3隻目が試験航行の段階に入っているとはいえ、訓練を重ねて効率的な運用ができるようになるまでにはさらに時間がかかるとみられる。

1

2

スクラップは会員限定です

使い方
「国際」の最新記事一覧
2647310 0 国際 2022/01/04 05:00:00 2022/01/04 08:53:34 2022/01/04 08:53:34 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/01/20220104-OYT1I50012-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)