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【パリ=山田真也】フランスのマクロン大統領が、仏紙パリジャンの5日付のインタビューで、新型コロナウイルスのワクチン未接種者について「うんざりさせる措置をとる。徹底的にやる」などと話したことが物議を醸している。野党や国民から「下品だ」「国民を分断するな」などと猛反発を招いており、4月の大統領選に影響する可能性もある。

フランスでは未接種者が約500万人いるとされ、政府が接種を事実上義務化する法案を国会に提出している。マクロン氏は、ワクチン未接種者が重症化することで別の病気の患者への対応に影響が出ていることを踏まえ、「未接種者は無責任だ」とも語った。
マクロン氏は意図的に挑発的な発言をしたとみられるが、特に「うんざりさせる」という言い方が、仏語で「くそ」を意味する俗語に由来する表現だったため、「大統領が使う言葉ではない」などと批判されている。
仏ニュース専門局BFMTVが実施した世論調査では、回答者の53%がマクロン氏の発言に「ショックを受けた」と答えた。大統領選に立候補を表明している人物らは、「道徳的な誤りだ」などと厳しく非難している。