米駐日大使、日米同盟は「地域を守る防波堤」「常に強化を」…読売新聞と会見

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 【ワシントン=中島健太郎、田島大志】米国の新しい駐日大使として近く赴任するラーム・エマニュエル氏(62)が5日、ワシントンで本紙のインタビューに応じた。日米で協力して「自由で開かれたインド太平洋」を実現するため、同盟強化に取り組む考えを示した。

ラーム・エマニュエル駐日大使
ラーム・エマニュエル駐日大使

 エマニュエル氏は、日本が2016年から提唱している「自由で開かれたインド太平洋」の考え方について、「米国が地域をどう見て、同盟をどう考えているかを示している。日米共通の指針であり、目標だ」と述べた。

 日米同盟については、「地域を守る防波堤」と表現し、「強固であることは確かだが、常に強化し、未来に向けて育てていく必要がある」と指摘した。「中国や北朝鮮による安全保障面での挑戦は、過去と異なるものになる」とも語り、バイデン政権1期目の今後3年間、同盟強化が急務になるとの見方を示した。

 長年民主党で活動してきたエマニュエル氏は、オバマ政権期の2009~10年にホワイトハウスの要である大統領首席補佐官を務め、当時副大統領だったバイデン大統領とともに、オバマ大統領を支えた。バイデン氏との関係を「政治的打算ではなく、友情に基づいている」と語り、緊密さを強調した。

 エマニュエル氏は昨年8月、バイデン氏から次期駐日大使に指名された。シカゴ市長時代の警察官による黒人少年射殺事件の対応を巡り批判が出たことなどで手続きが遅れたが、昨年12月に上院で承認された。

 エマニュエル氏は、民主党のクリントン、オバマ政権でホワイトハウスの要職を経験し、下院議員を3期6年務めた。米政界の表と裏を知り尽くし、周辺との摩擦をおそれない「剛腕」で知られる。

 1959年にイリノイ州シカゴで、ユダヤ系移民の家庭に生まれた。高校時代にはバレエに親しみ、名門バレエ学校の奨学金を得た実力を持つ。

 政治の世界で頭角を現したのは、92年大統領選で当選した民主党のビル・クリントン候補陣営に参加した時だった。驚異的な資金集めの能力で、無名のクリントン氏を当選に導いた功労者とされた。

 クリントン政権では大統領上級顧問としてホワイトハウス入りした。2003年にシカゴの選挙区選出の下院議員に就任。06年の中間選挙で議会選挙対策委員長として資金集めや候補者選定にあたり、民主党の12年ぶりの多数派奪還に貢献した。下院ナンバー4の議員会長となり、将来の議長候補と目された。

 ホワイトハウスと議会の要職を歴任し、政策と選挙の両方で実力を発揮した。摩擦を恐れず、上品とは言えない言葉を連発する政治スタイルで、アクション映画の主人公にちなんで「ランボー」の異名を持つ。

 08年大統領選で当選したオバマ大統領は、シカゴを地元とする共通点があるエマニュエル氏をホワイトハウスの要である大統領首席補佐官に起用した。オバマ氏は一昨年に出版した回顧録で、エマニュエル氏を「性格は非常に野心的で、目標に向かって熱狂的かつ徹底的に仕事に打ち込む」と表現した。

 首席補佐官としては、オバマ政権の最重要課題だった医療保険制度改革(オバマケア)の議会対策などにあたった。11年に地元のシカゴ市長選に当選し、2期8年務めた。

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