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【北京=大木聖馬】ロイター通信は25日、複数の関係筋の話として、2月4日の北京冬季五輪開幕を控えた中国で新型コロナウイルスの感染対策が強化されるなか、米国務省が出国を希望する中国駐在の米外交官とその家族の退避を検討していると伝えた。

在中国米国大使館は24日、本国に正式な出国許可を求める要請書を提出したという。一部の大使館職員は、発熱外来での強制入院や子どもとの隔離など中国の強制的な防疫措置から外交官として適用除外されていないことに不安を抱いている。大使館の内部調査では、約25%の職員と家族が早期出国を望んでいるという。
国務省報道担当者は本紙に対し、退避の検討についての言及は避けつつ、「いかなる変更も、職員や家族の健康、安全に基づくものとなる」と説明した。
中国は感染が拡大傾向にあるなか、米側の動きに神経をとがらせている。中国紙・環球時報(英語の電子版)は26日、米側の対応に「中国の感染対策を中傷し、冬季五輪の成功を妨げようとしている」と反発した。中国外務省の