王子の寝室から「ブルーダイヤモンド」窃盗で確執、サウジとタイが和解

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 【カイロ=酒井圭吾】サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は25日、首都リヤドを訪問したタイのプラユット・チャンオーチャー首相と会談し、外交関係の正常化で合意した。両国は33年前にタイ人が起こした宝石窃盗事件で関係が冷え込んでいたが、経済的利益を優先させて和解した。

会談するムハンマド・ビン・サルマン皇太子(右)とプラユット・チャンオーチャー首相(25日、サウジ王室提供、AP)
会談するムハンマド・ビン・サルマン皇太子(右)とプラユット・チャンオーチャー首相(25日、サウジ王室提供、AP)

 首相訪問はサウジ側の招待で実現した。両国間の首脳級の公式訪問は約30年ぶり。両政府は会談後の共同声明で、「相互利益のために2国間関係を新たな高みへと引き上げる」と表明。タイ政府が宝石窃盗事件に遺憾の意を表明したことも盛り込まれた。

 確執のきっかけとなった窃盗事件は1989年に起きた。タイ人の男性清掃員がサウジ王子の寝室から、希少な「ブルーダイヤモンド」を含む2000万ドル(約23億円)相当の宝石を盗み、タイで売りさばいた。タイで事件を調査していたサウジ外交官3人が射殺される事件も起き、売買にはタイの政府高官や警察幹部らが絡んでいたとの臆測も飛び交った。

 激怒したサウジは、5万人以上いたタイ人労働者の滞在ビザを大幅に制限し、貿易も縮小。タイ駐在大使を帰国させ、国民には渡航を事実上禁じていた。

 サウジは現在、皇太子主導で大規模な経済改革を図っている。和解により、タイで石油化学ビジネスを拡大する考えだ。タイにとっても、労働者派遣の再拡大などが見込まれる。

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