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【ハノイ=安田信介】世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局(フィリピン・マニラ)の葛西健事務局長が人種差別的な発言や非倫理的な行為を行ったとして、職員らから告発されていたことが分かった。AP通信が27日に報じた。葛西氏は否定している。

告発では、葛西氏が会議中にフィリピンなどの職員に人種差別的な発言をしたり、新型コロナウイルスワクチンについての機密情報を日本政府に漏らしたりしたなどと指摘されている。
葛西氏は事務局を通じて出した声明で、「職員に厳しく接してきたのは事実だが、特定の国籍の職員をターゲットにしたことはない。機密情報を漏らしたとの非難にも異議がある」と反論した。
WHO本部(スイス・ジュネーブ)は告発を把握しており、適切に対応するという。
葛西氏は旧厚生省出身で、2019年2月から現職。