ロシア「ウクライナが核・生物兵器開発」と主張…侵攻を正当化か、真偽は不明

 ウクライナが核や生物兵器の開発を秘密裏に進めてきたと、ロシアのプーチン政権が一方的に主張している。大量破壊兵器(WMD)の開発に結びつけて、軍事侵攻を正当化する狙いとみられる。

 露国防省は6日、ウクライナが米国の資金提供を受けてペストや 炭疽たんそ 菌などの病原体を使った生物兵器の開発をひそかに進めていた「事実」を確認したと主張した。

 ロシアが侵攻を開始した2月24日に、ウクライナ保健省が東部ハリコフとポルタワの研究施設に病原体の緊急廃棄を指示したとする文書も「証拠」として公表した。真偽は不明だ。

ウクライナのチェルノブイリ原発=ロイター

 ロシア通信など国内の主要通信社は6日、ウクライナがチェルノブイリ原子力発電所で、放射性物質をまき散らす「汚い爆弾」を作っていたと報じた。証拠は示していない。さらにタス通信は6日、ウクライナの核兵器開発が「数か月以内に実現可能」とする関係者の証言も伝えた。

 チェルノブイリ原発はソ連時代の1986年に史上最悪の放射能汚染事故を起こし閉鎖されているが、露軍は侵攻開始の直後に占拠した。核開発を裏付ける「証拠」を探そうとしているのではないかとの見方も出ている。

 米国のブッシュ政権は2003年、サダム・フセイン政権のWMD保有を根拠にイラク戦争に踏み切った。しかしフセイン政権の崩壊後、イラクでWMDは見つからなかった。

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