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【ニューヨーク=村山誠】国連安全保障理事会は17日、ウクライナの人道状況に関する緊急会合を開き、主に米欧の理事国から、ロシア軍による民間人攻撃への非難が相次いだ。ロシアが独自に提出した人道支援決議案についても各国が非難し、ロシアは18日に予定していた採決要請を見送ると表明した。ロシアの孤立が際立つ状況となった。

会合開催を要請した米欧の理事国は、ウクライナ南東部マリウポリの劇場空爆について、「民間人を標的とした無差別攻撃だ」などと強く非難した。ロシアの軍事侵攻に一切触れていないロシア独自の人道支援決議案についても、「人道危機はロシア自身の責任だ」と糾弾する声が相次いだ。
ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は、各国による非難について「西側諸国のうその誇大宣伝だ」などと主張した。独自決議案の採決要請を当面見送ることについては、「多くの加盟国が西側諸国から前例のない圧力を受けている」と説明した。