ロシア兵「ナチスはどこだ」、歩く住民に狩猟するように機関銃…ブチャ住民証言

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占領状況 住民証言

 ロシア軍による占領から解放された後、民間人の遺体が多数見つかったウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャの住民が、読売新聞のオンライン取材に応じた。逃げようとした住民が狙撃され、通りに複数の遺体が横たわる惨状を語った。(ポーランド南部・クラクフ 笹子美奈子、キシニョフ 上地洋実)

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地下に連行

ブチャの路上に放置された軍用車両の残骸(ババンスキーさん提供)
ブチャの路上に放置された軍用車両の残骸(ババンスキーさん提供)

 ブチャ在住の通訳オレクシー・ババンスキーさん(47)=写真、本人提供=は、露軍の侵攻後まもなく、マンションの地下シェルターに近隣住民らと避難した。激しい砲撃でビルが地震のように揺れたが、電気や水道は使えたため、時々上階に戻り、シャワーを浴びたり、インターネットで情報を確認したりできた。数日後、妻は人道支援団体の誘導で街を脱出したが、ババンスキーさんは足が悪い高齢の母と共に残った。

 3月5日、露軍の戦車が街に入り、マンションに向けて4回砲撃した。露軍兵が下層階の部屋にドアを蹴破って侵入し、住民を追い出して地下シェルターに連行した。男性を見つけると殴り、床にひれ伏させた。

 露軍兵はマンションの下層階と近くの幼稚園に陣取り、住民が逃げないよう、監視と威嚇を続けた。遺体を見せつけられた後、目隠しをされ、銃を頭に突きつけられた女性もいた。

地雷あちこち

 戦闘は街から離れた林で行われていたが、街の中でも戦車が猛スピードで駆け抜けていき、歩いている住民に向かって、狩猟をするように機関銃を放った。

 3月9日、住民の叫び声が聞こえた。「ナターシャと夫が撃たれた」。駆けつけると、住民の男女2人が血を流してうずくまっていた。逃げようとしたところを狙い撃たれたようだった。通りには、ほかにも複数の遺体が横たわっていた。

 4月1日、占領から解放された後、マンションの中でも住民の遺体が次々と発見された。武器を隠し持っていた住民は殺されたと、後で聞いた。街のあちこちに地雷が埋められ、現在も多くの場所で立ち入りが制限されたままだ。

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