旗艦「モスクワ」失ったロシア、黒海艦隊の防空網に打撃…首都へのミサイル攻撃で報復か

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 【ワシントン=田島大志】ロシア国防省は14日、タス通信などを通じ、黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」(1万2500トン)が沈没したと発表した。同艦はウクライナへのミサイル攻撃を行う艦隊などに防空網を提供しており、東部総攻撃を控える露軍の侵攻作戦への影響は必至だ。露国防省は15日、首都キーウ(キエフ)へのミサイル攻撃を強化し始めた。

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ロシア海軍の大型ミサイル巡洋艦「モスクワ」(2021年7月、ロイター)
ロシア海軍の大型ミサイル巡洋艦「モスクワ」(2021年7月、ロイター)

 露国防省は、沈没の経緯について「目的地の港に引航中、海が荒れて船体がバランスを失った」と説明。乗組員約500人は付近の艦艇へ退避したとしている。ウクライナ当局は13日に対艦ミサイル「ネプチューン」2発を命中させたと発表していたが、露側は攻撃を受けたことを認めていない。

 米国防総省のジョン・カービー報道官は14日、米CNNの番組で、「モスクワ」は「黒海で優勢を保つ上で重要な役割を担っており、露海軍の能力にも影響を与える」との分析を示した。同省の高官は14日、同艦が爆発・炎上した後、黒海北部で活動していた露艦艇がウクライナ沿岸から遠ざかった状況を紹介した。

 ウクライナの大統領府顧問は14日、「モスクワ」は防空ミサイル「S300」を装備し、黒海艦隊や南部ヘルソン州を占拠している露軍部隊に防空網を提供してきたとし、「損失は良い兆候だ」と語った。

 一方、露国防省は15日、キーウ近郊にある対艦、対空ミサイルの工場に巡航ミサイルを命中させたと発表。ウクライナ国境に接するロシア領内へのウクライナによる「攻撃や破壊工作」が増えているためだと強調した。「モスクワ」沈没に対する報復の可能性がある。

 ウクライナ軍参謀本部は14日、北部チェルニヒウから一時撤退していた露軍部隊が東部ルハンスク州の激戦地セベロドネツクに再配置されたとの分析を明らかにした。露軍が東部への総攻撃開始に向けた準備を進めているとの見方の一方、東部ドネツク州の知事は、露軍の戦力集中の遅れから「総攻撃はまだ始まっていない」との認識を示した。

 露国防省は15日、南東部マリウポリでウクライナ軍が拠点とする製鉄工場を「解放した」と発表し、制圧への進展を強調した。ウクライナ側は認めていない。

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