両脚失っても希望の結婚、ウクライナで地雷被害の女性「人生を諦めない」

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 【リビウ(ウクライナ西部)=上地洋実】ロシア軍の侵攻が続くウクライナで、地雷で両脚を失いながらも、6年来の恋人との結婚を果たした女性がいる。東部リシチャンスクに住んでいた看護師オクサナ・バランディナさん(23)。先の見えない戦時下でも、奪われた日常を取り戻そうと、一歩を踏み出した。

 「最初は幸せのあまり泣いた。でも自分の足で踊れないことを意識し、複雑な感情がこみ上げてきた」

ビクトルさん(右)と結婚したオクサナさん(4日、ウクライナ西部リビウで)=関口寛人撮影 
ビクトルさん(右)と結婚したオクサナさん(4日、ウクライナ西部リビウで)=関口寛人撮影 

 オクサナさんは、先月28日にビクトル・バシリブさん(23)と結婚し、病室でウェディングドレスを着て抱きかかえられながら踊った瞬間を振り返った。

 2人は侵攻が始まるまで、リシチャンスクで未婚のまま子供2人を育てていた。3月27日の昼頃、小道を散歩しながら自宅に向かっている時に悲劇は起きた。

 オクサナさんが道端の砲弾に気付き、後ろを歩くビクトルさんに注意を促そうと振り返った瞬間、足元で地雷が爆発した。体が宙に舞い、顔面から地面にたたき付けられた。意識はあったが「足の感覚がまったくない」ことに気付いた。

 慌てて駆け寄ったビクトルさんがシャツを破って止血処置し、病院に搬送された。8時間に及ぶ手術で、両脚と左手の親指を除く指4本の切断を余儀なくされた。術後に目覚めたオクサナさんは「子供にこんな姿を見られたくない。生きていたくない」と絶望した。

 リハビリを開始してから気持ちが少し前向きになった。リンゴを自分で切り、ひもで三つ編みを作ることができるようになった。「自分の力でちゃんと子育てができるかもしれない。子供のために人生を諦めてはいけない」と力がわいた。

 義足を入手するため、ドイツに向かう決意をした。子供を祖父母宅に預け、ポーランド国境に近い西部リビウの病院に転院した。

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