車補強する家具職人・戦車覆う網を作る女性…銃後の街で戦うウクライナ市民

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 ロシアによる軍事侵攻が長期化するウクライナでは、銃後の街から前線に物資を送るボランティアの市民らの活動が続く。侵攻の早期終結を願いながら、「自分たちにできること」で戦っている。(ウクライナ西部リビウで、竹内駿平)

飛び地封鎖と猛反発のロシア、「痛みを感じる方法で報復する」と警告
持ち込まれた車を修理、補強して前線に送るボランティアを続けているオスタップ・ドツェンコさん(奥)(5月上旬、ウクライナ・リビウで)=関口寛人撮影
持ち込まれた車を修理、補強して前線に送るボランティアを続けているオスタップ・ドツェンコさん(奥)(5月上旬、ウクライナ・リビウで)=関口寛人撮影

強化バンパー

 リビウ郊外の倉庫街。5月上旬、カーキ色に塗装されたスポーツ用多目的車(SUV)とピックアップトラックが並んでいた。

 車体には銃弾の跡が残る。首都キーウ(キエフ)近郊イルピンで、医療資材の運搬車両として使われていた。「依頼があれば、すぐにここで直し、前線に送っている」。オスタップ・ドツェンコさん(31)が言った。

 ドツェンコさんの本業は鉄で家具を作る職人だ。5年前に独立し、今では従業員を雇えるまでに事業を安定させた。侵攻が始まってからも作り続けたが、「今の自分にできることは何か」と自問。技術を生かし、鋼鉄を組み合わせたバリケードなどの製作を思い立った。路上に置き、ロシアの軍用車両の前進を食い止めるためのものだ。これまでに約300個を作った。

 車両の補修を請け負うようになったのは4月中旬だ。軍を支援する民間の団体から、「海外から仕入れた車を補強して東部に送ってほしい」と頼まれた。

 「中途半端な補強では命に関わる」と、本業の利益で防弾ガラスや強化バンパーを買って取り付ける。車が奪われてもすぐに発進できないよう、エンジンを始動する「イグニッションスイッチ」の位置を変えるなど、軍からの難しいオーダーにも応じている。

 こうして手がけた車両は約40台。最近は東部戦線でウクライナ軍の反攻が伝えられるようになった。ドツェンコさんは「勝利は我々自身でつかみ取りたい」と語り、「早く平穏な日々に戻ってほしい」と願う。

一瞬の安らぎを

 リビウ中心部のマンション地下では連日、女性たちのグループがジーンズやTシャツなどの切れ端を黙々と漁網に結びつけている。戦車や車両を覆って目立たなくするためのネットだ。

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