尹大統領がクアッドに関心・バイデン氏「歓迎」、半導体供給網の強化にも言及…共同声明

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 21日に行われた米韓首脳会談の共同声明の要旨は以下の通り。

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【米韓同盟】

 地域の平和と繁栄の要である米韓同盟は、民主主義、経済、技術におけるグローバルリーダーとしての両国の極めて重要な役割を反映し、発展してきた。

 韓国の防衛及び、米韓相互防衛条約に基づく共同防衛態勢に対する相互の義務を再確認する。バイデン大統領は、韓国に対する拡大抑止の義務を確認する。核、通常兵器、ミサイル防衛を含め、米国のあらゆる防衛能力を用いる。拡大抑止戦略協議を最も早い時期に再開することでも合意する。

【北朝鮮】

 増大する北朝鮮の脅威を考慮し、朝鮮半島周辺で行う合同軍事演習と訓練の範囲、規模を拡大するため、議論を開始することに合意する。必要に応じ、米国が(爆撃機や空母など)戦略軍事兵器を展開する義務があることも再確認する。

夕食会の会場に到着したバイデン米大統領(右)と韓国の尹大統領=AP
夕食会の会場に到着したバイデン米大統領(右)と韓国の尹大統領=AP

 朝鮮半島の完全な非核化が共通の目標であることを再確認する。北朝鮮の核開発が、朝鮮半島のみならず、アジアと世界の平和や安定に重大な脅威を与えているとの見解を共有する。北朝鮮が今年、複数の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を含め、弾道ミサイル発射実験を段階的に拡大していることについて、国連安全保障理事会決議の明確な違反として非難する。

 北朝鮮の挑発に対応し、ルールに基づく国際秩序を強化するため、日米韓3か国の協力の重要性を強調する。最近、北朝鮮で発生した新型コロナウイルスの流行について懸念を表明する。米韓は、国際社会と協力し、北朝鮮にウイルス対策の支援を提供する用意がある。

【経済・エネルギー安全保障】

 経済・エネルギー安全保障の協力を深めることの重要性を認識する。経済安全保障対話を設立するよう、それぞれの国家安全保障会議(NSC)に指示する。

 防衛産業のサプライチェーン(供給網)、共同開発、技術協力などの分野において、パートナーシップを強化することに合意する。半導体、バッテリーを含む主要製品のサプライチェーンを強固にするため、定期的な閣僚級対話を設立することでも合意する。

 二酸化炭素を排出せず、重要で信頼性の高い電力源として、原子力エネルギーの重要性を認める。新型炉や小型モジュール炉の国際的な普及を加速させることも約束する。

【地球規模の包括的戦略同盟】

 ルールに基づいた国際秩序を脅かす全ての行動に反対する。ウクライナに対し、いわれのない攻撃を行うロシアを非難し、国際社会と団結する。

 両国はパートナー国とともに、明確な国際法違反に断固として対応し、ロシアとロシア企業に経済的制裁と輸出規制を科し、ウクライナに人道支援を行ってきた。更なるロシアの攻撃を抑止するための方策をそれぞれが行うことを確認した。

 「自由で開かれたインド太平洋」の重要性を認め、相互協力の強化に同意する。韓国独自のインド太平洋戦略枠組みを策定するという尹錫悦大統領の構想をバイデン大統領は支持する。「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」を通じ、緊密に協力すると約束する。

 バイデン大統領は、尹大統領が(日米豪印の枠組み)「Quad」(クアッド)に関心があることを歓迎する。共通の経済的な課題に効果的に対処するため、日米韓3か国の協力が重要だと強調する。

 南シナ海を含め、航行および領空通過の自由などの国際法を尊重し、平和と安定を維持する責任を再確認する。インド太平洋地域の安全保障と繁栄に必要不可欠な要素として、台湾海峡の平和と安定を維持する重要性を繰り返し述べる。

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