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【ジュネーブ=森井雄一】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は23日、世界で避難を強いられた人数が初めて1億人を超えたと発表した。ウクライナ避難民の増加により、今年に入って急増した。フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は「決して超えてはならない記録で、非常に厳しい数字だ」と述べた。

UNHCRによると、ミャンマーやアフガニスタン、エチオピアの紛争などで2021年末には約9000万人が移住を強いられていた。ロシアによるウクライナ侵攻で、1400万人以上が国内外への避難を余儀なくされたことを受け、1億人を超えた。
グランディ氏は、ウクライナ難民に対する国際社会の反応は前向きなものだったと評価しつつ、「人道支援は一時しのぎにすぎず、解決策ではない。(避難民増加の)流れを変えるには、平和と安定しかない」と訴えた。