セベロドネツクが「第2のマリウポリに」と懸念…ロシア軍が3方面から進軍、市の孤立化狙う

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 【キーウ(キエフ)=渡辺晋】ウクライナ軍参謀本部は27日夜、東部ルハンスク州の要衝セベロドネツクの近郊など3か所でロシア軍の地上部隊が砲撃し、戦闘が続いたと発表した。露軍は同市の制圧を目指し、複数方面で攻勢を強めている。ウクライナ国内では「セベロドネツクが第2のマリウポリになる」との懸念が強まっている。

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 セベロドネツクの市長は27日、英BBCに対し、露軍は3方面から進軍し、市を制圧しようとしていると説明した。「露軍は重火器で勝っている」とも述べた。市長は別のメディアに対しても、市内の住宅の9割が被害を受けていると惨状を訴えた。露軍は同日、一部の地上部隊が市北東部に侵入しており、市に空爆も加えている。

 露タス通信によると、露軍の支援を受けるルハンスク州の親露派武装集団は27日、セベロドネツクの西側の橋を管理下に置いたとし、「大型兵器を運ぶ唯一のルートだ」と強調した。

 これに対し、地元自治体幹部は「街は遮断されていない」と述べた。詳しい状況は不明だが、露軍は市の孤立化も進めようとしているとみられる。

 ウクライナのウニアン通信によると、ルハンスク州の知事は27日、「露軍が数日中に州を制圧することはできないが、包囲されないよう退くべきだと判断することも排除されない」と述べた。

 露軍は、東部ドネツク州でも制圧地域を拡大させようと攻勢を強めている。ウクライナ軍参謀本部は27日、露軍が制圧した同州北方リマンを足場とし、主要都市スラビャンスクへ攻勢を強めようとしていると指摘した。

 ロシアが長期間の包囲の上、完全制圧を宣言した南東部マリウポリでは27日、同市の市長顧問がSNSで、崩壊した建物のがれきの下から新たに70人の遺体が見つかったと明らかにした。損傷が激しく身元確認は行われていないという。マリウポリでは2万人以上が死亡したとされる。市長顧問によると、ロシア側は、「マリウポリを大規模な破壊なしに救った」とするプロパガンダ記事を配信しているという。

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