メモ入力
-最大400文字まで
完了しました
タス通信によると、ロシア国防省は28日、露海軍のフリゲート艦が北極圏バレンツ海で極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」の発射実験を行ったと発表した。ミサイルは約1000キロ・メートル離れた白海の標的に命中したとしている。

白海に近い北欧のフィンランドとスウェーデンが今月、北大西洋条約機構(NATO)に加盟を申請した。音速の9倍(マッハ9)で飛行するとされるツィルコンの発射実験には、両国をけん制する意図があるとみられる。

露大統領府によると、プーチン大統領は28日、ロシアの「国境警備隊の日」に合わせたメッセージで、「我が国に対し、政治・経済面で前例のない国際的な圧力がかけられている」と指摘し、ロシア国境付近での「NATOの軍事力強化」への警戒感をあらわにした。
プーチン政権は北欧2か国のNATO加盟申請を巡り、軍事的な圧力を強めている。
ロシア外務省は今月12日、フィンランドの加盟申請方針を受けて、「(ロシアの)国家安全保障への脅威を除去する」との声明を発表した。
インターファクス通信によると、ロシア海軍が12~13日に北極圏の海域で軍事演習を行った。また、セルゲイ・ショイグ国防相は20日、フィンランドとの国境地域を管轄する西部軍管区に部隊を増設すると明らかにしている。