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【瀋陽=川瀬大介】ロシアのウクライナ侵攻を巡り、米欧がロシア産原油の禁輸を決める中、中国が5月にロシアから輸入した原油が前年同月比55%増の約842万トンに達した。中国は対露制裁に反対しており、実質的にロシアを支援する動きと言えそうだ。

中国の税関当局によると、5月のロシア産原油の輸入量は2017年以降で最高になった。中露貿易に詳しい中国側の専門家は「買い手を失ったロシア側が中国企業に割安な価格を提示したことで大量購入につながった」と明らかにした。5月の液化天然ガスの輸入量も同54%増、ロシアからの輸入額全体だと同80%増の約102億ドル(約1兆3800億円)に上った。
ロシアのプーチン大統領は22日、BRICS首脳会議を前に開かれた国際フォーラムにビデオメッセージを送り、「中国とインドへの石油供給量は著しく増えている」と述べ、BRICS加盟国との貿易や金融分野での関係拡大を進めていくと強調した。