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【キーウ(キエフ)=深沢亮爾】ウクライナ東部ルハンスク州の全域制圧を目指すロシア軍が、ウクライナ軍が管理する最後の拠点都市リシチャンスクへの攻勢を一段と強めている。タス通信は27日、露軍側が5方向から市内に進入していると伝えた。州知事はSNSを通じ、露軍は「教会や住宅など何もかも破壊している」と非難し、市内から直ちに退避するよう住民に呼びかけた。

露軍の支援を受ける親露派武装集団関係者は27日、露軍側の地上部隊がリシチャンスク市内中心部に向け包囲網を狭めていると強調した。ウクライナ軍参謀本部は27日、リシチャンスク郊外で露軍に甚大な損害を与え、撃退したと発表しており、激しい攻防が続いているとみられる。
また、インターファクス・ウクライナ通信によると、ウクライナ空軍は、露軍が26日朝にキーウの高層住宅に撃ち込んだミサイルについて、カスピ海から発射されたとの見方を示した。攻撃では男性1人が死亡したが、男性の妻はロシア人だったという。
一方、英紙ザ・タイムズ(電子版)は26日、ウクライナの特殊部隊が露国内で武器庫や石油貯蔵庫などの破壊工作を実施していると伝えた。