G7首脳、ウクライナ支援・対露制裁継続を表明…ゼレンスキー氏「数か月以内」決着へ軍事支援要請

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 【エルマウ(ドイツ南部)=池田慶太、山内竜介】ドイツ南部エルマウでの先進7か国首脳会議(G7サミット)は27日午前(日本時間27日午後)、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がオンラインで出席し、ロシアによるウクライナ侵攻への対応を協議した。G7はウクライナ支援と対露制裁を必要な限り続けると明記した首脳声明を発表した。

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ウクライナのゼレンスキー大統領(上)がオンラインで参加して行われたG7首脳の討議。左から2人目は岸田首相(27日午前、ドイツ南部エルマウで)=代表撮影
ウクライナのゼレンスキー大統領(上)がオンラインで参加して行われたG7首脳の討議。左から2人目は岸田首相(27日午前、ドイツ南部エルマウで)=代表撮影

 ゼレンスキー氏は岸田首相やバイデン米大統領らが出席したサミット2日目のウクライナ支援をめぐる議論に参加し、東部戦線でロシアと激しい戦闘が続いている現状を説明した。

 欧米メディアが各国政府高官の話として伝えたところによると、ゼレンスキー氏はロシア軍との消耗戦はウクライナ国民の利益にならないとして、「数か月以内」での決着に向けた軍事支援の強化を要請した。ロシアと交渉する可能性についても言及したが、「今はその時ではない」とし、戦況で優位に立つ必要があると訴えた。

 ウクライナ大統領府によると、ロシア軍が東部戦線から離れた首都キーウ(キエフ)などの大都市へのミサイル攻撃を強めていることを受け、ゼレンスキー氏は最新の防空ミサイルシステムの供与を求めた。要請を受け、米国は追加軍事支援として供与する方針を伝えた。

 ゼレンスキー氏はロシアの将来の侵略を抑止するため、ウクライナの「安全を保証」する国際合意を関係国や機関と結ぶよう求めた。G7は首脳声明で安全の保証について「用意がある」と明記した。

 ウクライナ支援に関するG7首脳声明は「財政、人道、軍事、外交的な支援を引き続き提供し、必要な限りウクライナと共にある」と強調した。軍事支援に関しては、「ウクライナの緊急の要求を満たすための取り組みを調整する」と記した。

 軍事侵攻を続けるロシアと侵攻を支援しているベラルーシを強く非難し、無条件での即時停戦とウクライナ領内からの軍撤収を要求した。核兵器や生物、化学兵器の使用をちらつかせるロシアに「責任ある行動と自制を求める」とし、ロシアが核兵器搭載可能なミサイルをベラルーシに配備する可能性を示したことへの「深刻な懸念」を表明した。

 ロシアによる黒海封鎖が招いた世界的な食料危機の責任はロシアが負うと非難し、封鎖解除を求めた。ウクライナの穀物を略奪して輸出したロシア関係者に制裁を科す方針も表明。ロシアからの輸入品に課した関税措置で得られた収入をウクライナ支援に充てることも掲げた。

 対露制裁の継続については、「エネルギー依存を減らす適切な措置をとり、ロシアの輸出収入をさらに減少させる」と強調した。G7各国は、ゼレンスキー氏が会談で求めた追加の対露制裁として、ロシア産石油の取引価格への上限設定導入で最終調整に入った。

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