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【ロンドン=池田慶太】英国のリシ・スナク財務相、サジド・ジャビド保健相の重要閣僚2人が5日、ボリス・ジョンソン首相(58)に抗議する形で辞任した。ほかにも政府要職の辞任が相次ぐ異例の事態となっており、ジョンソン氏に辞任を求める圧力が与党・保守党内で強まっている。

ジョンソン政権は、新型コロナウイルス感染対策の行動規制に違反したパーティーが首相官邸で繰り返された問題を巡って批判を浴び、最近では議会対応に当たる院内副幹事長に性的問題の疑惑が発覚、辞任に追い込まれた。この間、任命責任を問われたジョンソン氏側の説明が二転三転し、混乱が広がっていた。
2閣僚の辞任は一連の不祥事を受けたもので、英BBCによると、2閣僚に続いて27人の議員らが政府・与党の要職を辞任した。ジョンソン氏は6日の下院で続投に意欲を示した。
ジョンソン氏は6月上旬、党首を務める保守党内の信任投票に勝利して続投を決めたものの、不信任票は党所属の下院議員の約4割に達した。その後、同党は二つの下院補欠選で大敗。党内には党規則を変更して2度目の信任投票を模索する動きもあり、ジョンソン氏は厳しい立場に追い込まれている。