中・露・イラン、米大統領選に介入か…米情報機関が警鐘
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【ワシントン=海谷道隆】米国の情報機関を統括する国家情報長官室は7日、中国やロシア、イランが11月の米大統領選に干渉する試みを継続していると警鐘を鳴らす声明を発表した。中国は、トランプ大統領の敗北を期待し、ロシアは、トランプ氏の勝利を望んでいると分析している。
声明では、「米有権者の意見を左右したり、民主的プロセスに対する信頼を損ねたりしようと、外国勢力が(有権者の投票行動に)影響を及ぼす手段を用いている」と指摘した。
特に警戒すべき対象国として中露とイランを挙げた。国家情報長官室の分析によると、中国は、トランプ氏の行動を「予測不能だ」とみなし、「再選を望んでいない」という。ロシアは、大統領選で民主党の指名獲得を確実にしたジョー・バイデン前副大統領を「反ロシア」と位置づけ、中傷する試みを続けている。イランは、自国に圧力をかけ続けるトランプ氏を傷つけるために、ソーシャルメディアで偽情報を流すなどしているとした。
米情報機関などは、2016年米大統領選にロシアが不正介入したと結論付けている。