民主ハリス氏「皆を連帯させる大統領を」…副大統領候補の指名受諾演説
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【ワシントン=海谷道隆】米大統領選に向けて開催中の民主党大会は19日夜(日本時間20日午前)、副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員(55)を正式に指名した。黒人女性が米国の主要政党史上で副大統領候補となるのは初めてだ。ハリス氏は指名受諾演説で、人種や政治的立場の違いを超えて国をまとめ上げる指導者の必要性を訴えた。
ハリス氏はジャマイカ系の父親とインド系の母親を持つ。大統領候補のジョー・バイデン前副大統領(77)が勝利し、ハリス氏が副大統領に就任すれば、女性としても黒人としても初めてとなる。民主党が重視する「多様性」の象徴として選挙を戦うことになる。
ハリス氏は指名受諾演説をバイデン氏の地元デラウェア州で行った。「同意できないことが互いにあったとしても、皆がそれぞれ無限の価値を持つという根本的な信念で団結している。それが我々の国だ」とし、「皆が自由になるまで、誰も自由になれない」と語った。その上で「皆を連帯させる大統領を選出しなければならない」と述べ、バイデン氏への投票を求めた。