NY州知事、政府推奨ワクチン「勧めない」…トランプ大統領不快感「供給リストの最後に」
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【ニューヨーク=橋本潤也】11月に大統領選を控えた米国のトランプ大統領が、新型コロナウイルスのワクチン開発を巡って民主党の有力知事と場外戦を繰り広げている。
きっかけは、トランプ氏が推奨するワクチンを接種しないよう呼びかけたニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事の発言だ。トランプ氏が大統領選前にワクチンを実用化するため、開発を無理に急がせているとの懸念から、安全性を保証できないとし、「政府の意見に基づくワクチンは勧めない」と公言した。
これに対し、トランプ氏は25日、「クオモ知事はニューヨークをワクチンリストの最後に入れたいと考えている」とツイッターに投稿し、ニューヨーク州へのワクチン供給を遅らせる可能性をほのめかして不快感をあらわにした。
両氏はこれまでもコロナ対応を巡って非難の応酬を演じてきた。クオモ氏は24日の記者会見でトランプ政権を「信用しない」と明言し、州として独自にワクチンの効果や安全性を検証する考えを示した。
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