トランプ氏「私でなく中国の過ち」、バイデン氏「包括的な対策ない」…感染対応で応酬

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 【ナッシュビル(米テネシー州)=海谷道隆】米大統領選のテレビ討論会が22日夜(日本時間23日午前)、テネシー州ナッシュビルで行われた。候補者同士の最後の直接対決となるだけに、支持率で後れを取り、流れを変えたい共和党のトランプ大統領(74)と、リードを死守したい民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)が激しい応酬を繰り広げた。

 90分間の討論の最初の議題は、新型コロナウイルス対応だった。米国の死者は世界最多で22万人を超えているが、トランプ氏は「世界的な問題だ」「私ではなく、中国の過ちだ」と訴え、政権の対応では防ぎようがなかったとの持論を展開した。

 新型コロナ問題をトランプ氏最大の急所と見るバイデン氏は「さらに20万人が亡くなるとの予測もある。我々は大統領が何ら包括的な対応策を持たない状況に置かれている」と攻勢をかけ、「これだけの死者を出した人物は大統領にとどまるべきではない」と断じた。

 トランプ氏は、ワクチンの年内の実用化が期待できるといった見通しを提示し、新型コロナ対策のために「国(の経済活動など)を閉じ続けるわけにいかない」と主張。厳しい感染拡大防止策を掲げるバイデン氏に「彼は国を閉じたがっている」と矛先を向けた。

 バイデン氏は「事実ではない。安全に国を開かなければならない」と反論した。

 外交・安全保障問題では、バイデン氏は、トランプ氏が中国の習近平(シージンピン)国家主席や北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長らを「抱擁してきた」との表現で厳しい対応を取ってこなかったと非難。「中国には国際社会のルールに従ってもらう」と強調した。対して、史上初の米朝首脳会談を実現したトランプ氏は「(正恩氏と)良い関係を築き、戦争を防いだ」と成果を誇示した。オバマ前政権が対中政策で無策だったと主張し、「私は(中国から輸入する)鉄鋼に25%の関税を上乗せし、米国の鉄鋼産業を復活させた」と誇った。

 バイデン氏の次男ハンター氏の海外ビジネスで不正があったとの主張を続けるトランプ氏は「バイデン氏はロシアから350万ドルを受け取った」との根拠不明な発言で個人攻撃も試みた。バイデン氏は「人生で外国の勢力から一切金を受け取ったことはない」と全面否定した。

 大統領候補による討論会は3回の実施で両陣営が合意していた。だが、今月15日に開催予定だった討論会はトランプ氏が不参加を表明し中止となった。今回は、前回討論会で発言妨害が相次いだ事態を受け、テーマごとの冒頭発言中は、相手候補のマイクを切る措置が取られた。

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1570467 0 アメリカ大統領選挙2020 2020/10/23 10:15:00 2020/11/21 11:00:03

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