米議会選挙、下院は民主が「勝利宣言」…上院は大接戦
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【ワシントン=船越翔】米大統領選と同時に行われた連邦議会の上下両院選を巡り、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)など複数の米メディアは4日、下院は民主党が過半数を維持する見通しだと伝えた。民主党のナンシー・ペロシ下院議長は「勝利宣言」を行った。上院は共和、民主党の大接戦となった。
両院選の開票作業は5日も各州で続けられた。
上院は定数100のうち35議席が争われた。AP通信の5日午前10時(日本時間6日午前0時)時点の集計によると、非改選を含めて共和党は48議席、民主党は48議席の獲得を確実にした。
上院の採決で可否同数の場合、上院議長を兼ねる副大統領が1票を投じて決するため、大統領選で勝利した党は半数の50議席を獲得すれば上院の主導権を握ることができる。
民主党は改選前の47議席(無所属を含む)を超えたが、残り4議席の得票数などの情勢から、「多数派への道のりは相当険しい」(米政治専門紙ポリティコ)などの指摘が出ている。
下院は定数435の全議席が争われた。AP通信によると、民主党が204議席、共和党が190議席の獲得を確実にした。
米メディアの推計によると、民主党が2018年中間選挙に続いて過半数の218議席以上を確保する見込みで、ペロシ氏は勝利宣言で「候補者たちのたゆまぬ努力で下院を制することができた」と語った。