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【ワシントン=横堀裕也】米連邦議会で開かれていた上下両院合同会議は7日未明、大統領選の選挙人による投票結果の集計を終え、ジョー・バイデン前副大統領(78)を次期大統領に正式に選出した。議会では審議中の6日午後、トランプ大統領の支持者が多数乱入し、議事堂を一時占拠、一部は警官隊と衝突した。米メディアは、これに伴い、4人が死亡したと伝えている。


米メディアによると、支持者らは窓ガラスを割るなどして議事堂に押し入り、議場や下院議長室に侵入した。合同会議は約6時間にわたって中断を余儀なくされた。会議の議長を務めていたペンス副大統領や議員らは避難して無事だった。
首都ワシントンのムリエル・バウザー市長は6日午後6時(日本時間7日午前8時)から夜間外出禁止令を出し、警官隊がデモ隊の排除を進めた。米CNNなどによると、死者4人のうち女性1人は議事堂敷地内で銃で胸を撃たれたという。
合同会議は再開後、各州の選挙人の投票結果の集計を継続し、計538人の選挙人による投票はバイデン氏306票、トランプ氏232票となり、バイデン氏の勝利が正式に確定した。
一方、CNNなど米主要メディアは6日、ジョージア州で5日実施の上院2議席の決選投票で、民主党候補が両議席で勝利を確実にしたと一斉に報じた。民主党が上院で多数派となり、過半数を確保している下院と合わせ、20日に就任するバイデン氏は議会運営で主導権を握る運びとなった。
トランプ氏「20日に政権移行」
トランプ氏は7日未明に声明を出し、「選挙結果には同意できないが、1月20日に秩序だった政権移行が行われる」と表明した。