トランプ氏、一転「円滑な権力移行」強調…下院議長は「罷免」要求
完了しました
【ワシントン=蒔田一彦】米国のトランプ大統領は7日夜、ツイッターに投稿した動画で、「議会が(大統領選の)結果を承認し、新政権は1月20日に発足する。私の関心は今、円滑で切れ目のない権力の移行に向けられている」と述べ、円滑な政権移譲を行うと強調した。自身の支持者による連邦議会乱入については「全ての米国人と同様、暴力、無法状態、騒乱に憤慨している」と強く非難した。

約2分40秒間の動画の中でトランプ氏は、「今は癒やしと和解が必要だ」と語り、国民に団結も呼び掛けた。大統領選について、これまでのような「大規模な不正があった」との直接的な批判はしなかった。
議会乱入事件を巡ってはトランプ氏の責任を追及する声が高まっている。民主党のナンシー・ペロシ下院議長は7日の記者会見で、「米大統領が米国に対する武装反乱を扇動した。我が国の歴史の汚点として永遠に残るだろう」とトランプ氏を非難した。その上で、「憲法修正25条を直ちに発動し、大統領を
米憲法修正25条は、副大統領と閣僚の過半数が、大統領が職務を遂行できないと判断し、議会に通告すれば、副大統領が大統領代理に就いて大統領の権限を行使すると定めている。
修正25条の発動を求める意見は共和党議員からも上がっているほか、民主党内では議会がトランプ氏を