トランプ氏、弾劾訴追手続き「史上最大の魔女狩り」と民主党けん制
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【ワシントン=横堀裕也】米国のトランプ大統領は12日、自身の支持者らが連邦議会議事堂を一時占拠した事件に関し、支持者らを扇動したなどと批判されていることについて「人々は私の発言が全く適切だったと考えている」と述べ、自身の責任を否定した。米ホワイトハウスなどで記者団に語った。

トランプ氏は、民主党が自身の
トランプ氏はこの日、テキサス州を訪問し、目玉公約として建設を進めてきたメキシコ国境沿いの壁を視察した。占拠事件を受けて批判が強まる中、現地での演説で「壁を建設した地域では、不法入国や麻薬の密輸が激減した」などと訴え、支持者らに向けて自身の功績を懸命にアピールした。
民主党上院トップのチャック・シューマー院内総務は記者会見で「トランプ氏は一日でも長く大統領職にとどまるべきではない。今日の発言がこのことを証明している」と述べ、トランプ氏の発言を非難した。
占拠事件を受け、下院は12日夜、ペンス副大統領に対し、憲法の規定に基づいてトランプ氏の
米憲法修正25条4項は副大統領と閣僚の過半数が、大統領が職務を遂行できないと判断した場合、議会に通告した上で、副大統領が大統領代理として大統領の権限を行使すると定めている。ペンス氏は採決を前に下院議長宛ての書簡を公表し、「そのような行動が国家の最善の利益や憲法に一致したものだとは思わない」と、決議には応じない意向を示した。
民主党は13日にも「暴動の扇動」を理由にトランプ氏を弾劾訴追する決議案の採決に踏み切り、可決させる方針だ。