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【特集 Campus Now】『東日本大震災と向きあって』

「自分に何かできることはないか」―大震災と真摯に向き合った中大生たち

被災新入生相談会に参加した
支援ボランティア学生に聞く

学生課での被災新入生相談会には多くの学生ボランティアが参加した

法学部3年 香野 遥さん (福岡県立東筑高校出身)

 「東日本大震災による被災地の被害を見て、『自分がやれることをしよう』と、募金や献血で協力しました。もっと直接的に役に立ちたいと思い、被災地へ行くことも考えましたが、現地でしっかりと働き、人の役にたつ自信もありませんでした。

 東京でできるボランティアを探していた時に見つけたのが、大学の学生課が募集していた新入生向けの学生相談ボランティアでした。大学でのボランティアは、講義や大学生活と両立させながらできる点が魅力的。今後も自分にできる範囲で、活動を継続できたらと考えています」

   

経済学部3年 久住 園子さん (神奈川県立大和高校出身)

 「たまたま訪れた学生課で、学生相談ボランティアの存在を知り、すぐさま参加しようと決めました。元々、国際ボランティアを行うNPOに所属していて、人の役に立ちたいという思いが強くあります。中越地震を機に始まった、新潟での除雪ボランティアにもこれまでに多く参加してきました。

 それでも今回の震災後は、あまりの被害の大きさに、自分に今何ができるか、答えが見つからないでいました。そんな時に出会ったのが今回のボランティアで、継続的な活動として何ができるか、これからも模索する日々が続くと思います」

文学部4年 濱中 夢月さん (埼玉県立所沢高校出身)

 「障害者支援などボランティアをしたいとは思っていても、なかなか行動には移せませんでした。友達にボランティアの話をしても、話しただけで何も出来なかった。思っているだけで行動に移せない自分を偽善者と思ったりしました。

 それで、実際に行動に移して自分を変えようと思い、今回ボランティアに参加しました。自分にとって、このボランティアはいいきっかけになったと思います」

商学部2年 宮崎 琴子さん (熊本県立熊本高校出身)

 「3月に帰省したとき、地震が起きたその日から被災地で支援のボランティアをしている方に出会い、影響を受けました。自分も、東京で何かできないかと思い、今回、大学のHPでこのボランティアの募集を見て、参加することを決めました」

経済学部3年 武内 俊哉さん (神奈川県立上郷高校出身)

 「大学に入って、あまり何かに打ち込むということがありませんでした。そのような中で、人のために何かしたいと思っていました。ボランティアは自分にとってもプラスになると思います。実際にボランティアに参加して、気持ちだけではどうにもならないと感じました。被災した新入生になんと声をかけるかも難しい問題でした」

法学部3年 渡辺 幸輝さん (福島県立福島高校出身)

 「大地震が起きた時、福島の実家にいましたが、幸い家は無事でした。いわき市で多くの人々が避難しているのを見て、何も出来ないことに無力感を感じました。被災した学生の気持ちは、当事者でなければ分からないし、分かった気になってもいけない。相談会にくる新入生は平然としていて、彼らの強さを感じました」

文学部2年 石山 英美子さん (秋田県立大館鳳鳴高校出身)

 「秋田県出身で被害はなかったんですが、何かしたいという思いがありました。ボランティアサークルでノートテイクや児童と遊ぶ活動を行なっているのですが、今回はサークルは動くことができませんでした。そんな時、大学のホームページ上で新入生向けのボランティアの存在を知り、参加を決めました。今回のボランティアは、支援の対象が被災地の新入生と決まっていて、団体で活動しているところが良かったと思います」

文学部3年 野地 遥さん (福島県立橘高校出身)

 「福島県の実家で被災し、2週間、東京に戻ってくることができませんでした。東京に戻りバイト先で、被爆したのか、放射線を浴びたのか、などという心無い言葉をかけられ、憤りを感じました。自分と同じ思いをしている人たちがいるのではないか、その人たちを支えたいと思って、ツイッターの募集を見て参加しました」

(学生記者 石川 可南子=法学部4年/荻原 睦=法学部3年/藤森 皓子=文学部2年)