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世界へ羽ばたく!

石川選手(法4)が3度目のイタリア 初の大竹選手(商4)はドイツへ

海外でのプレーが決まった大竹選手(左)と石川選手

 中央大学バレーボール部は9月26日、全日本のエースで中大主将の石川祐希選手と先ごろ全日本デビューを果たした大竹壱青(いっせい)選手が、共に今秋開幕するイタリアとドイツのプロチームでプレーすると発表した。

 同日、中大多摩キャンパスCスクエアで行われた記者会見には25社・約40人のマスコミが集まった(学内メディアを含む)。

 石川選手(法4)=192センチ=は1年次、3年次に続く3度目のイタリア1部リーグ・セリエAに挑戦。所属チームは2季連続で中堅チームのラティーナと決まった。

 昨季の派遣期間は4カ月だったが、今季の契約はフルシーズン。「昨シーズンより多くの試合にスタメンで出場し、プロ意識を持って活躍したい」と抱負を述べた。

 今回の挑戦も本人の希望によるもので、2020年東京五輪へ「高さ、パワー、スピードは海外のほうが上。その中でプレーするのは大事だと思っています」との課題を掲げている。

 イタリアでの試合出場は、9月の国際大会「ワールドグランドチャンピオンズカップ」(愛知、大阪)で右ひざを痛め(全治4~6週間)、シーズン途中からになる見通し。

 石川選手は「中央大学に入ったからこそ、海外に挑戦できたと思います。総長・学長、学部長、先生方や多くの方に感謝する気持ちを忘れず、バレーボールで活躍する姿を見ていただけるよう頑張っていきます」と話した。

会見前日に決まった 大竹選手の契約

 会見に飛び入り参加したのが大竹選手(商4)。ドイツ1部リーグのフランクフルト(ユナイテッド・バレズ・ラインマイン)でのプレーが決まり、前日25日に契約を結んだ。

 昨季は自身初となった海外挑戦を練習生として、イタリア・2部リーグチームで約1カ月間、経験した。

 先の国際大会では201センチの長身を生かし、出場した全5試合で活躍し、存在を大いにアピールした。「グラチャンでも戦えたと思います。もっともっと上を目指してやりたい」と希望が叶(かな)った笑顔を見せた。

 両選手は10月1日、イタリアへ、ドイツへそれぞれ出発した。

 大竹選手の父、秀之氏はバレーボールの1992年バルセロナ五輪代表選手。208センチの長身から、五輪や世界選手権などで「アジアの壁」と評された。

~記者会見・マスコミ取材に参加して~ 現場ならではの感動と発見

学生記者 田村律子(法学部3年)

大竹選手(右)をマスコミ各社と共に囲んで取材する田村・学生記者(正面中央)

 緊張からか、記者会見場のCスクエアに予定到着時刻よりもかなり早く着いたものの、受付場所が分からず、迷子から一日が始まった。

 なんとも落ち着きのない出だしに、自分としても情けない。会見開始時刻15分前に受付に着き一安心。受付で、マスコミ所属の記者だと間違われたか、「お名刺を頂戴できますか」と言われたときには、内心、少しうれしいとは思いつつも、驚きを隠せなかった。

 なぜなら、学生記者である自分に記者会見の場はやや場違いではないかと考えていたからだ。服装も登校時の普段着だ。

 しかし、意外にも報道陣の多くはラフな格好の方が多かった。スーツで行くべきか悩んでいた、きのうの自分が見たらさぞかし驚くだろう。

選手のオーラと素顔

 記者会見が始まった。会場後方から石川選手らの入場を拍手で迎える。拍手をしながら、彼に釘付けになっている自分がいた。

 キャンパスでは、たまに見かけたことがあるものの、こうして記者会見の場で見ると、まるで別人のようだ。学生離れした落ち着きやオーラが感じられた。

 3度目の海外挑戦が発表されると、記者の方が速報を打つ。パソコンの音に緊張感が高まる。会見中に原稿を書き、すぐに配信されていくのだ。マスコミの裏側を垣間見たような気がした。

 報道陣に「サプライズ」があった。それはグラチャンバレーで石川選手と共に世界と戦っていた大竹選手の登場である。

 自らパイプ椅子を持って登壇するという大胆な演出に場内から笑みがこぼれた。なんとも和やかな雰囲気になったのは言うまでもない。

 記者発表が終わると囲み取材に移った。記者たちがお目当ての取材対象者を囲み、詳しく話を聞くのだという。

 私は思い切って、ドイツ派遣が会見前日に決まった大竹選手に話を聞きに行った。学生記者がマスコミに交じって質問して良いものか。不安になりながらもこんな質問をしてみた。

「派遣が決まり、松永・中大監督から頂いた言葉はありますか?」

 大竹選手は少し思い出すように、こう返答してくださった。

「イタリア派遣のとき、『その朗らかな性格のまま行け』と言われたので、その言葉をドイツにも持っていきます」

 性格そのままの応対に、取材陣がほほ笑む。ほかにもドイツの生活に対する質問をした。一つひとつ丁寧に受け答えしてくださったのを鮮明に覚えている。

 自分が聞きたいと思ったことを当人から聞き出せる喜びと答えてもらったときの感動は忘れられない。

 マスコミ取材に参加して、日々の生活で接する新聞記事やテレビニュースのありがたみを改めて感じた。

 記者の綿密な下調べ、それを元にした記者と取材相手とのやりとりから発信される最新情報はどれもが貴重である。

 新聞記者は簡潔・明瞭な口調で質問していた。一方、テレビ関係者は大きなカメラを片手に担ぎながらも、選手と会話のキャッチボールをして、いい表情を引き出す。

 今回の取材で、かっこいいマスコミ人の方々を目の当たりにした。私もこんな、かっこいい大人になりたい。