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小室 夕里

小室 夕里 【略歴

インターナショナル・ウィーク 第8回「メキシコ」

小室 夕里/中央大学法学部准教授
専門分野 応用言語学、辞書学

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 昨年公開された『007スペクター』の冒頭シーン。メキシコシティにて開催される「死者の日」の壮大なパレードの中、人ごみを縫って標的を追うジェームズ・ボンド。このパレードを伝統的行事と勝手に解釈し、「いつか自分の目で見てみたい。」と騙されたのは筆者だけではなかったのではないでしょうか。そして、この架空のパレードが映画に触発されたメキシコ政府によって今年現実のものになった[1]ことにさらに驚かされました。(実際の様子はこちらnew window

 そんな粋な展開を見せたメキシコが、中央大学が主催するインターナショナル・ウィーク第8回のテーマ国です。メキシコと聞いてみなさんは何を思い浮かべるでしょうか。古代マヤ文明、アステカ文明、数多くの世界遺産、スペイン語の響き、マリアッチ、ルチャ・リブレ、自動車産業、フリーダ・カーロ、コロナ片手のタコス。これらメキシコの魅力を―残念ながらカンクンの美しいビーチだけは持ってこられませんが―11月28日(月)~12月3日(土)の1週間、中央大学(主に)多摩キャンパスにて味わっていただけます。充実したイベントのラインナップは、在日メキシコ大使館・メキシコ政府観光局の後援、アエロメヒコ航空の協賛を賜ることができたゆえであり、企画・運営チーム一同感謝の念にたえません。

11月29日(火)多摩キャンパスでの楽しみ方

 たとえば、ウィーク2日目、29日(火)はこのように過ごせます。

 多摩キャンパス中央図書館の入館ゲートを入るとすぐ、メキシコ先住民の伝統的民族衣装や工芸品の展示が目に飛び込んできます。メキシコ文学やメキシコの歴史・文化・芸術、日墨交流史を扱う図書や写真集が、メキシコ含め中南米に詳しい先生方のご推薦とともに紹介されていますので、ぜひ手にとってご覧ください。また、右手奥の国際機関資料室では、主にUNESCO資料によるメキシコの世界遺産特集を楽しむことができます。

 メキシコ文化を堪能した後には、ヒルトップへ移動。学生食堂でインターナショナル・ウィーク限定メキシコ料理をお召し上がりください。

 腹ごしらえを済ませたら、ヒルトップを出てセントラル・プラザへ。この日のための特設リングで行われる「ルチャ・リブレ」(「自由な戦い」を意味するメキシコのプロレス)のタッグマッチ(12:30~13:20)を見逃してはなりません。メキシコで修行をしたSECRET BASEのレスラーたちが華麗なる技を披露してくれますnew window。また、メキシコ式トレーニングを実際に体験できるかもしれません。

 レスラーのみなさんとの交流を泣く泣く切り上げ、次に向かうは8号館。13:20~「日系企業講演会」が開催されます。スピーカーは、住友商事株式会社自動車製造事業第一部参事・株式会社キリウ副社長の樋口和喜氏。樋口氏の16年以上に渡るメキシコ駐在経験から、異文化を理解してともに働くこととは、リーダーシップとは何かなどお話しいただきます。これからメキシコに限らず海外で、または国際的な環境の中で働くことが(望んでいようといまいと)当たり前になる世代の学生さん必聴です。(よってこちらの講演会は後楽園キャンパスでも開催されます。)

 知的な刺激を受け、さらにメキシコについて知りたくなったら生協店舗へ。メキシコ・フェアで関連書籍やメキシコ料理に欠かせないシーズニングが手に入ります。SECRET BASEの物販もあります。

 他の日にも様々なイベントが行われており、一般の方にも無料でご参加いただけるものもありますので、ぜひお運びください。

駐日メキシコ大使講演&マリアッチ演奏
  • 12月1日(木)11:00~12:30 多摩キャンパス 8号館8308号室

 在日メキシコ大使館カルロス・アルマーダ駐日メキシコ大使による「墨日二国間関係(歴史的観点と現状)」と題するご講演があります。

 大使のご講演の後には、Mariachi Saboten Brothersのマリアッチ・トリオによる演奏new windowが続きます。大使館公式行事でも演奏を行う本格派による伝統音楽は中央ステージ(雨天の場合はGスクエア)にて楽しめます。

日系企業講演会
  • 11月28日(月)13:00~14:30 後楽園キャンパス 5号館5336号室
  • 11月29日(火)13:20~14:50 多摩キャンパス 8号館8203号室

樋口和喜氏(住友商事株式会社自動車製造事業第一部参事・株式会社キリウ副社長)を迎え、グローバルに働くために必要な資質についてお話を伺います。

スペイン語学習関連イベント
1.スペイン語弁論大会
  • 12月2日(金)17:00~18:30 多摩キャンパス 8号館8303号室

学生弁士たちがスペイン語またはメキシコに対する熱い思いを語ります。優勝者に贈られるアエロメヒコ航空ご提供の成田−メキシコシティ往復航空券を獲得し、学習成果を試すべく、世界遺産を訪れるべく、メキシコへ飛ぶのは誰でしょう。

2.Language Laboインターナショナル・ウィーク・スペシャル
  • 11月30日(水)12:30~13:20 多摩キャンパス Gスクエア

 メキシコとペルーに滞在経験のある学生講師二名による「スペイン語会話講座」です。スペイン語の学習経験がなくてもスペイン語の基本的な表現を身につけらえるようにデザインされています。この機会にぜひスペイン語に親しんでみませんか。

For Further Information

 インターナショナル・ウィークのイベントについては、中央大学公式facebookにて随時情報が発信されます。

 また、中央大学英字新聞学会が刊行しているHakumon Heraldnew windowでは学生記者が、イベントに携わる人々への取材、インタビューを通じて、おそらくまだ足を運んだことのないであろうメキシコという国の歴史や文化、日本との関係について学び、英日バイリンガルで発信をしています。こちらもぜひご覧ください。

  1. 注1)^ Chris Scott. Mexico City didn’t have a Day of the Dead parade. Then they saw ‘Spectre’.new window
    CNN. 28 October 2016 2016年11月6日取得

    Mexico City stages first Day of the Dead parade.new window
    BBC News. 29 October 2016  2016年11月6日取得
小室 夕里(こむろ・ゆり)/中央大学法学部准教授
専門分野 応用言語学、辞書学
1993年日本女子大学文学部卒業。2009年英国エクセター大学から博士(辞書学)の学位を取得。2005年より中央大学法学部専任講師、2007年より現職。
近著:「学習英語辞典におけるコロケーション記述の変遷」南出康世他編『英語辞書をつくる』(2016年、大修館書店)に収録。