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日本成長戦略

高市首相が掲げる「責任ある積極財政」の目玉となる戦略で、2026年7月に「骨太の方針」とセットで閣議決定されました。日本経済を強くするため、人工知能(AI)や半導体、造船など、今後成長が期待できる17の分野に、官民合わせて2040年度までに370兆円超を集中的に投資します。
 戦略17分野のうち、特に日本企業が「強み」を持つことが見込まれる62の製品・技術については、想定される投資額を示した官民投資ロードマップ(工程表)がつくられ、想定投資額が示されています。投資額は関係する企業や業界団体から設備投資計画を聞き取り、市場動向などを加味して決められました。

2026年の「骨太の方針」の解説はこちら

62の製品・技術については、すでに商用化・量産化の段階を迎えているもの(37項目)、商用化・量産化の実証段階にあって「次の稼ぎ頭」となるもの(20項目)、技術を生み出す研究開発段階にあるもの(5項目)に分けられ、成長をけん引するまでにかかる時間も考慮されています。
 カメラや手足といった身体性を持ったAIが自ら知覚し、解釈し、行動することができるフィジカル・インテリジェント・システムを動かす半導体には2040年度までに68兆円、ゲームには2033年度までに24.5兆円が投資される一方で、投資額が40年度までに1兆円に満たないものもあり、主要製品・技術の中でも投資の時期や額にはかなり差があります。
 370兆円のうち、政府と民間がどの程度の割合で投資をするのかは戦略には明示されていませんが、今後、国が重点的に投資をする分野がある程度わかりますから、関係する企業の事業や株価にも影響が出ることが予想されます。
 政府は成長産業への重点投資によって、2040年度の国内総生産(GDP)は1100兆円に迫る水準に押し上げられると試算しています。27年度当初予算から「強く豊かな日本」投資枠を創設し、17分野への投資を始める方針です。

(読売新聞東京本社編集委員 丸山淳一)