SPECIAL INTERVIEW
「LOGISNEXT」の挑戦
フォークリフトをはじめとする総合物流機器メーカーの「LOGISNEXT(ロジスネクスト)」。物流を取り巻く環境が大きく変貌する中、業界屈指の技術力を武器に物流の未来を切り拓いています。グローバルな舞台で前進を続ける同社の取り組みや社名に込めた想いについて、間野裕一社長にフリーアナウンサーの八木早希さんがインタビューしました。
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(まの・ゆういち)1986年、一橋大学社会学部を卒業し、三菱重工業に入社。2013年にニチユ三菱フォークリフト取締役上席執行役員経営企画室長、14年に三菱キャタピラーフォークリフトヨーロッパ代表取締役社長、20年に三菱ロジスネクスト上席執行役員海外事業本部長を歴任。22年より現職。
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(やぎ・さき)アメリカ・ロサンゼルスで生まれ、大阪で育つ。毎日放送アナウンサー、「NEWS ZERO」キャスターを経て、ニュースを伝えるほか、政治家・著名人・ハリウッド俳優らへインタビュー、国内外の取材多数。コミュニケーション等に関する講演活動も行う。
世界を牽引する
電動化のパイオニア
八木 ロジスネクストについて、会社の成り立ちからお聞かせください。
間野 京都の島津製作所が蓄電池事業を分社してできたのが、日本電池(現・ジーエス・ユアサコーポレーション)ですが、その蓄電池を活用し、日本の産業に貢献することを目的に1937年に京都・長岡京で誕生したのが、我々の起源となる日本輸送機です。その後、ニチユ三菱フォークリフト、ユニキャリアとの統合(社名:三菱ロジスネクスト)を経て、2026年4月30日に社名が「ロジスネクスト」になりました。売上規模で、日本で第2位、世界で第5位の総合物流機器メーカーです。
八木 蓄電池の源流を大事にして、着実にビジネスを進められていますね。
間野 フォークリフトは稼働場所が決まっていて、定常的な充電が可能なため、自動車よりも以前から電動化が進んでいます。世界のフォークリフト市場の電動化率は70%を超えていますが、その先駆けとしての技術力は受け継がれています。
八木 まさにパイオニア的な存在だったのですね。いまやグローバル企業として世界に拠点を持ち、製品を販売されています。
間野 海外ではアメリカ、フィンランド、スペイン、中国、タイに工場があります。国や地域ごとのニーズに合わせた製品を、世界100カ国以上で販売しています。従業員数は世界で約1万1千人です。売上高も世界で約6,600億円、うち7割が海外、3割が日本となっています。
間野 京都の島津製作所が蓄電池事業を分社してできたのが、日本電池(現・ジーエス・ユアサコーポレーション)ですが、その蓄電池を活用し、日本の産業に貢献することを目的に1937年に京都・長岡京で誕生したのが、我々の起源となる日本輸送機です。その後、ニチユ三菱フォークリフト、ユニキャリアとの統合(社名:三菱ロジスネクスト)を経て、2026年4月30日に社名が「ロジスネクスト」になりました。売上規模で、日本で第2位、世界で第5位の総合物流機器メーカーです。
八木 蓄電池の源流を大事にして、着実にビジネスを進められていますね。
間野 フォークリフトは稼働場所が決まっていて、定常的な充電が可能なため、自動車よりも以前から電動化が進んでいます。世界のフォークリフト市場の電動化率は70%を超えていますが、その先駆けとしての技術力は受け継がれています。
八木 まさにパイオニア的な存在だったのですね。いまやグローバル企業として世界に拠点を持ち、製品を販売されています。
間野 海外ではアメリカ、フィンランド、スペイン、中国、タイに工場があります。国や地域ごとのニーズに合わせた製品を、世界100カ国以上で販売しています。従業員数は世界で約1万1千人です。売上高も世界で約6,600億円、うち7割が海外、3割が日本となっています。
技術力で挑む
脱炭素や人手不足
八木 脱炭素化にも積極的に取り組まれています。排気ガスを出さない製品が東京の豊洲市場でも活躍していますよね。
間野 もともと築地市場で、当社のバッテリー型構内運搬車が採用された経緯があります。2018年開場の豊洲市場でも、環境配慮と利便性を両立するバッテリー型構内運搬車が全車両に導入され、当社製品が約1,400台稼働しています。
八木 無人(自動)フォークリフトも世界で初めて開発されたそうですね。
間野 1971年に磁気誘導方式の無人フォークリフトを開発しました。当時は、自動化のニーズがあるかどうかという頃でした。
八木 それこそ先見性がありますよね。
間野 自動化はまだまだ途上ですが、業界の関心は高いです。当初は床面工事が必要な磁気誘導方式でしたが、現在は、床面工事も不要で柔軟に倉庫のレイアウト変更が可能なレーザー誘導方式が普及しています。AIカメラやセンサーなどを搭載した無人フォークリフトが、人と同じような目を持ちながら動いています。
八木 物流業界では人手不足も大きな問題です。
間野 それは世界でも共通の課題ですが、当社の無人フォークリフトはさまざまな物流シーンで更なる進化を遂げています。たとえば、トラックへの荷積みは積載位置の補正などの制約があるため、有人フォークリフトでの作業が中心でした。そうした中、トラックの車種・停車位置、荷物の重さなどを測定し、フォークリフトを適切に動かす独自の自動化システムを構築し、作業の無人化を実現しました。運用がより煩雑で、無人化が難しい作業環境では、遠隔操作システムの開発に期待が寄せられています。人が操作するため柔軟に対応でき、作業者1人が複数台を同時に稼働させることができるため、人手不足にも貢献します。
間野 もともと築地市場で、当社のバッテリー型構内運搬車が採用された経緯があります。2018年開場の豊洲市場でも、環境配慮と利便性を両立するバッテリー型構内運搬車が全車両に導入され、当社製品が約1,400台稼働しています。
八木 無人(自動)フォークリフトも世界で初めて開発されたそうですね。
間野 1971年に磁気誘導方式の無人フォークリフトを開発しました。当時は、自動化のニーズがあるかどうかという頃でした。
八木 それこそ先見性がありますよね。
間野 自動化はまだまだ途上ですが、業界の関心は高いです。当初は床面工事が必要な磁気誘導方式でしたが、現在は、床面工事も不要で柔軟に倉庫のレイアウト変更が可能なレーザー誘導方式が普及しています。AIカメラやセンサーなどを搭載した無人フォークリフトが、人と同じような目を持ちながら動いています。
八木 物流業界では人手不足も大きな問題です。
間野 それは世界でも共通の課題ですが、当社の無人フォークリフトはさまざまな物流シーンで更なる進化を遂げています。たとえば、トラックへの荷積みは積載位置の補正などの制約があるため、有人フォークリフトでの作業が中心でした。そうした中、トラックの車種・停車位置、荷物の重さなどを測定し、フォークリフトを適切に動かす独自の自動化システムを構築し、作業の無人化を実現しました。運用がより煩雑で、無人化が難しい作業環境では、遠隔操作システムの開発に期待が寄せられています。人が操作するため柔軟に対応でき、作業者1人が複数台を同時に稼働させることができるため、人手不足にも貢献します。
物流と未来をつなぐ
社名に込めた決意
八木 ロジスネクストの社名に込めた想いをお聞かせください。
間野 ロジスネクストは、物流機器と物流システムの両面から最適な課題解決策を提供し、未来に貢献したいという想いを込めた造語です。物流「Logistics」と将来「Next」の間に「s=∫(インテグラル)」を据えて、社会の物流環境と未来価値の創造を一体化させるという決意を示しています。
八木 今回の社名変更で、新たな節目、大きな変化を迎えます。
間野 我々が向かうべき方向は、大きく変わるとは思っていません。「安心・安全」「自動化・自律化」「脱炭素」を3本柱に掲げ、電気車売上比率90%、2035年に1兆円を超える企業を目指すというビジョンは変わりません。また、「パイオニア精神とテクノロジの力で物流の安全、自動化、脱炭素を実現し、世界の人々を笑顔にする」を胸に、失敗を恐れず、従業員が日々成長できる働きやすい環境を目指します。今後とも応援していただければと思います。
八木 購入した商品が家に届くといった日常の当たり前が、人や技術に支えられていることを改めて実感しました。物流業界だけでなく、社会全体の課題に向き合うロジスネクストの挑戦に期待したいです。
間野 ロジスネクストは、物流機器と物流システムの両面から最適な課題解決策を提供し、未来に貢献したいという想いを込めた造語です。物流「Logistics」と将来「Next」の間に「s=∫(インテグラル)」を据えて、社会の物流環境と未来価値の創造を一体化させるという決意を示しています。
間野 我々が向かうべき方向は、大きく変わるとは思っていません。「安心・安全」「自動化・自律化」「脱炭素」を3本柱に掲げ、電気車売上比率90%、2035年に1兆円を超える企業を目指すというビジョンは変わりません。また、「パイオニア精神とテクノロジの力で物流の安全、自動化、脱炭素を実現し、世界の人々を笑顔にする」を胸に、失敗を恐れず、従業員が日々成長できる働きやすい環境を目指します。今後とも応援していただければと思います。
八木 購入した商品が家に届くといった日常の当たり前が、人や技術に支えられていることを改めて実感しました。物流業界だけでなく、社会全体の課題に向き合うロジスネクストの挑戦に期待したいです。