
健康づくりのために、ぜひ身に付けたい運動習慣。とはいえ、ハードな運動を無理に続けようとすると、かえって心身の疲れにつながることも。自分のペースで楽しみながら身体を動かしたいという方の間で、近年人気が高まっているのが社交ダンスです。音楽に合わせてステップを踏めば、身体も心もリフレッシュできること間違いなしです。
男女でペアを組み、フロアを優雅に舞う社交ダンス。ヨーロッパの舞踏会に起源を持ち、ボールルーム(舞踏室)ダンスとも呼ばれます。その華やかさから、敷居が高いイメージを持たれがちですが、年代を問わず誰もが楽しめるのが魅力。最近では、身体と心の健康維持に役立つ生涯スポーツとしても注目が集まっています。
社交ダンスの基本は、美しい姿勢をキープすること。全身の筋肉をバランスよく使うほか、心肺機能の向上も期待できます。また、音楽に集中してリズミカルに身体を動かすことで、気分がすっきりして、ストレスがやわらぐ効果もあるといわれています。
ジョギングや筋トレなどの運動と異なり、常にパートナーとのコミュニケーションが求められ、レッスンやパーティーでは多世代との交流や新たなつながりが生まれる機会が多いのも社交ダンスならでは。人とのふれあいが心地よい刺激をもたらし、人生がより豊かになることで、愛好者たちの表情はいきいきと輝いています。
実は、その社交ダンスの国際大会を国内(幕張メッセ・千葉)で見られるまたとない機会が、2025年10月に訪れます。世界中のトップ選手たちが一堂に会する「世界プロフェッショナルダンス選手権大会」が、19年ぶりに日本で開催されるのです。大会では、各国から2ペアずつ出場。華麗で熾烈な戦いを制した1ペアが、世界チャンピオンの栄誉を手にします。
世界プロフェッショナルダンス選手権は、1900年代初頭に初めて開催されたといわれている、歴史ある大会。公益財団法人日本ボールルームダンス連盟副会長の内田芳昭さんは、今回の大会招致について「日本の社交ダンス界における、技術の底上げを図るため」と話します。「日本で現在プロとして登録されている選手は800人ほど。これは世界でもトップクラスの規模ですが、技術面では世界に追い付いているとはいえません。国際大会で好成績を収める選手は限られています。日本で国際大会を開催できれば、新たな活気が生まれ、選手の技術や意識が向上できると期待しています」。
公益財団法人日本ボールルームダンス連盟副会長 内田芳昭氏
社交ダンスは、競技としては大きく2つの種目に分かれます。流れるような優雅な動きが特徴の「スタンダード」と、情熱的な音楽に乗せて自由な表現を楽しむ「ラテンアメリカン」です。これまで同大会では、主にスタンダードのみが競技の対象とされてきましたが、今回の大会では異例ともいえる、両種目の開催が実現します。「国によっては、スタンダードかラテンのどちらか一方に競技人口が偏っていることもあります。より多くの国から選手を迎え、大会を盛り上げるためにも、2種目とも実施することが重要だと考えました」。
とはいえ、両種目を同時に開催するには、これまでの大会ルールの見直しなども必要です。「約5年にわたって、World Dance Council(世界ダンス議会)に粘り強く交渉を重ねました。高いハードルがあっても両種目で開催し、大会を盛り上げたいという思いが通じたのか、無事に招致することができました」と内田さんは笑顔を見せます。
大会開催の発表後、想像以上の反響が寄せられました。「価格の高いチケットも、すぐに完売。期待の高さを実感し、身が引き締まる思いです」。こうした反響を受け、新しい取り組みとしてクラウドファンディングを通じて大会をご支援いただいた方に、当日の様子が見られる記録映像の配布を決定しました。
「社交ダンスは、踊りの美しさだけでなく、スピード、力強さ、そして音楽との調和といった多様な要素が絡み合う、唯一無二のスポーツです。そして、息を合わせて互いの動きを受け止め合う──そんな思いやりに満ちた無言のコミュニケーションにも、注目していただきたいです」。
身体と心のために何か始めたい、新しいことに挑戦してみたい、毎日を彩る新習慣を取り入れたい。社交ダンスはそんな皆さんに、きっと素敵な出会いをもたらすはずです。国際大会を間近に、そして動画で手軽に楽しめるこの機会を、ぜひお見逃しなく!
大会の記録映像などのリターンがあるクラウドファンディングについて、詳しくはこちらから









