お金や経済の仕組みを楽しみながら学ぶ「未来のマネーフェス2026~楽しく学べる金融経済教育」が9月5日、東京・大手町の大手町三井ホールで開かれました。お笑いコンビ「土佐兄弟」の兄・卓也さんと弟・ゆうきさん、YouTuberのひまひまさん、ダンスボーカルユニット「ICEx」のメンバー筒井俊旭さんが生徒となって、会場の来場者やオンラインの参加者とともに授業を受けました。司会は、森圭介・日本テレビアナウンサー。
続けるために選ぶ!
あなたの生活を豊かにする資産運用
三菱UFJアセットマネジメント
カスタマー・コミュニケーション 部長
野村 裕介さん
生徒役:土佐兄弟、ひまひま、ICEx 筒井俊旭
森
4時間目は、三菱UFJアセットマネジメントの野村裕介先生に、「続けるために選ぶ。あなたの生活を豊かにする資産運用」について教わります。まず、3時間目に出て来た証券会社と資産運用会社の違いは何でしょうか。
野村
証券会社を、商品が売られているお店だとすると、資産運用会社は、その商品を作るメーカーにあたります。ここでいう商品が、投資信託です。投資信託は「ファンド」とも呼ばれ、プロの運用者が株や債券などに投資する詰合せパックのようなものです。
無理なく長期に続けること。低コスト、分散も大事
森
資産運用で気を付けるポイントが三つあるそうですね。
野村
「長期」、「低コスト」、「分散」です。資産運用では、長期で続けることが非常に重要です。投資の世界では、株価が大きく上がった日を「稲妻が輝く瞬間」に例えます。この瞬間に株を持っていることが重要なのです。しかし、プロでも稲妻がいつ光るのかを当てるのは難しい。だから、その瞬間に備えて投資を続けておくことが大切なのです。
森
二つ目の低コストは、どういうことでしょうか。
野村
投資信託では、持っている間に「運用管理費用(信託報酬)」と呼ばれる費用がかかります。一見、わずかな差でも、長期になると累積して将来の資産額に差が生じることがあります。
卓也
長期で持つからこそコストを意識することが大切ということですね。
森
三つ目の分散はどうですか。
野村
文字通り、投資先を複数に分けることです。銘柄、国や地域、株や債券など資産の種類など、いろいろな分散方法があります。
筒井
どうして、分散した方がいいのですか。
野村
一つの会社に集中して投資した場合、その会社の業績悪化が資産全体に大きな影響を与える恐れがあります。分散投資の手段の一つが投資信託です。
森
投資信託を購入する際に知っておきたいのが、「NISA」ですよね。
筒井
投資による利益に税金がかからない制度だと聞きましたが、制限はないんですか。
野村
「つみたて投資枠」は年間120万円まで、「成長投資枠」は年間240万円までなど、投資できる上限金額にはルールがありますが、非課税で保有できる期間に制限はありません。
森
2027年には、子どもの将来に向けた資産づくりを後押しする「こどもNISA」が始まるんですよね。
野村
投資の利益が非課税になるのはNISAと同じですが、対象年齢が18歳未満なので、子どもの将来のためにお金を準備したいとか、子どもと一緒にお金との付き合い方を学びたいという方には、良いきっかけになるのではないでしょうか。
卓也
子どもの学費など、将来に向けた資金準備の選択肢になるということですね。
「指数への連動」と「市場平均超え」をめざす2タイプ
森
ところで、投資信託には、どんな種類があるのですか。
野村
大きく分けて、インデックスファンドとアクティブファンドの2タイプがあります。インデックスファンドは、日経平均株価といった市場の動きを表す指数への連動を目指します。
ゆうき
堅実に、ということですね。もっと、積極的にやりたい場合はどうすればいいんですか。
野村
そんな時は、アクティブファンドという選択肢があります。プロが企業や業界を調べて、市場の平均を上回る運用成果を目指します。ただし、運用のコストは、インデックスファンドより、少し高くなる傾向があります。
森
初めての方は、どう考えたらいいでしょうか。
野村
インデックスファンドは、連動を目指す指数が明確で、分散や低コストといった特徴を持つ商品が多いので、初めての方も検討しやすいです。
ゆうき
インデックスファンドを選ぶときに、何か大事なことがありますか。
野村
人気ランキングや名前だけで判断せず、何の指数に連動するのかといった商品の特徴を、きちんと確認して、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
「オルカン」投資は、初めての人にも
森
たくさんの投資信託の中から、どのように選べばいいのですか。
野村
まずは、投資対象や運用方法、コストなどの特徴を確認することが大切です。分散や低コストを重視した三菱UFJアセットマネジメントのインデックスファンドシリーズ「eMAXIS Slim」の中でも、オルカンと呼ばれる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、2026年1月から6月の国内公募株式投資信託(ETFを除く)で資金流入額が1位になりました。
森
どのような点が支持されているのでしょうか。
野村
シリーズの特徴の一つである運用コストの低さに加え、「オルカン」は、一本で世界の先進国・新興国の株式に幅広く分散投資できます。投資先の国や地域、銘柄を一つずつ選ぶ必要がないというシンプルさも支持をいただいている理由の一つではないでしょうか。
森
買った投資信託が、将来、いくらぐらいになりそうなのかを知る方法はありますか。
野村
三菱UFJアセットマネジメントのホームページにある「つみたて投資シミュレーション」で、金額や期間などを入力していけば、将来の資産額の目安を試算できますよ。こちらは過去のデータなので、将来も必ずそうなるとは言えない点、実際の株式市場は大きく下落する場合もある点はご注意ください。
森
投資信託はどこで買えばいいのですか。
野村
銀行、証券会社、ネット証券で購入できます。金融機関によって取扱商品や個別相談の有無が異なり、手数料も金融機関や商品によって異なるので、それぞれの特徴を確認して選ぶことが大切です。
森
最後に、改めて投資の際に注意することを教えてください。
野村
投資は、一発で正解を当てるものではなく、自分に合ったやり方を選んで、無理のない金額で長く続けることが大事です。
上がる日は選べない。だから、居続ける。