「終活」の始め方
「終活」という言葉を聞くと、「まだ早い」「縁起でもない」と感じる方もいるかもしれません。
しかし終活は、人生の終わりの準備だけではなく、これからの人生をより安心して、自分らしく生きるために行うものでもあります。
実際、終活を始める時期に決まりはありません。
定年退職後の60代・70代で始める方もいれば、50代から少しずつ準備を進める方も増えています。
特に親の介護や相続を経験した方ほど、「自分のことは自分で整理しておこう」と考える傾向があります。
そんな終活を、どのように進めていくのが良いのかなどについて、やることと合わせながらお伝えしたいと思います。
終活で最初に取り組みたい「身の回りとお金の整理」
終活の第一歩は、自分の現状を把握することです。
家族が困る原因の多くは、
「何を持っているのか分からない」
「どこに何があるのか分からない」
という情報不足にあります。
そこで、最初に、次のような項目を整理してみましょう。
【やることリスト】
✔ 預貯金口座を一覧にする
✔ 証券口座・保険契約を整理する
✔ 不動産の権利証や契約書の保管場所を確認する
✔ 借入金やローンの有無を整理する
✔ クレジットカードやサブスク契約など定期的な支出内容を書き出す
✔ 年金・健康保険・介護保険の情報をまとめる
✔ 重要書類の保管場所を家族に伝える
最近ではネット銀行やネット証券を利用している方も多くなっています。
本人しか知らない口座や契約があると、亡くなった後の手続きが大変になります。
また、不要な物の整理も重要です。使わない家具や衣類、趣味用品などを
少しずつ整理することで、将来の家族の負担を軽減できます。
この整理には、ただゴミとして捨てるだけでなく、リサイクルショップやフリマアプリなどを通して欲しい方に譲るという方法もあります。捨てるよりも譲って少しでもお小遣いになる方が楽しみもあって続きやすいかもしれないと私は感じています。
終活は「捨てること」が目的ではありません。人生の終わりを意識しながら、
本当に大切なものを残し、今のあなたが自分らしく過ごすための道を考える
1つのきっかけである、と私は捉えています。
まとめ
終活は「人生の終わりの準備」だけではなく、「これからの人生を安心して過ごすための準備」です。始める時期に早すぎるということはありません。50代でも60代でも、思い立ったときが始めどきです。
まずは、
・身の回りとお金の整理をする
・エンディングノートの作成をする
・家族への情報共有をする
・相続や介護の希望の整理する
といった基本的なことから始めてみることをオススメ致します。
すべてを完璧に行う必要はありません。年に一度でも見直しを行えば、
十分立派な終活です。
「もしもの時に家族を困らせないために」
そして
「残りの人生を自分らしく生きるために」
終活は、未来を明るく前向きな気持ちですがすがしく過ごすための準備として
取り組んで頂きたいと私は考えています。
FPオフィス ケセラセラ横浜代表。
1977年横浜市生まれ。
2001年上智大学文学部哲学科卒。
百貨店、税理士事務所、経営コンサルタント会社勤務などを経て、2013年にケセラセラ横浜を開設。
信用取引や商品先物取引、FXなど様々な投資を経験し、その中で自身に一番合うと感じた大家業を2007年にスタート。
不動産投資に関するアドバイスを中心としたファイナンシャルプランナーとして活動中。
金融資産は、イデコやNISAを活用しながら、実物資産は、中古ワンルームを活用しながら、身銭を切って、自らも資産形成中のプレイヤーでもある。
著書に『FP大家だけが知っている 資産形成に中古ワンルームを選ぶと失敗しない理由』(合同フォレスト)、『老後が不安・・・。貯金と年金で大丈夫ですか?』(現代書林)がある。
