「お金のことを理解して自分の言葉で伝えたい」
日本テレビアナウンサー森圭介さんインタビュー vol.1
日本テレビアナウンサーの森圭介さんは、ニュース番組の顔として多忙を極める中、ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定2級と宅地建物取引士(宅建)の2つの資格試験に合格しました。森さんに試験に挑戦したきっかけをはじめ、お金との向き合い方について自身の考えや新社会人に向けたアドバイス、2児の父として子どもたちに伝えたいことを語っていただきました。
―FPと宅建の資格取得を目指したきっかけを教えてください
2024年4月から夕方の報道番組「news every.」を担当していますが、実は報道番組にしっかりつくのが初めてだったんです。
当時、「年収の壁」や「物価高」といったお金のニュースが多くを占めていました。「もっとお金について理解して自分の言葉で伝えることができたら説得力が増すのではないか」と思ったのがきっかけですね。
あともう一つ、子どもたちは今、小学生なんですけど毎日、リビングで宿題をしているんです。
「お父さんも勉強している姿を見せたいな」という気持ちがありました。
お金に関わる資格について取得に必要な勉強内容や時間などを調べた結果、最初にFP2級の試験に挑戦することにしました。
―試験勉強では、どんな工夫をされましたか?
FP2級の試験勉強は、テキストをざっと読んで問題集の問題を解き、できなかったところはテキストを見返しました。
それでもわからない箇所が残ります。途中からAIを活用して、分からない箇所を質問するようにするとスムーズに進みました。
FP2級の試験に合格後、次は宅建の試験を受験しようと考えました。
FPの勉強時とは別のAIを使いました。テキストの内容をAIに読み込ませてその内容に限定して、質問に答えてもらうようにしたんです。
AIは夜中でも何度でも質問に答えてくれますから、常に付きっきりで先生に教えてもらっているような環境をつくることができました。
勉強を始めてから合格までFPは1か月半、宅建は2か月半ほどかかりました。
帰宅後はもちろん、エレベーターや電車の待ち時間も含めて使える時間は、ずっと勉強していた気がします。
家族の協力があってできたことなので、家族に感謝しています。
―FPと宅建の試験に合格後、仕事で変化はありましたか?
報道番組では、毎日お伝えするニュースの内容が違いますから、内容について当日あるいは前日から勉強して本番に臨んでいます。
FP2級と宅建の試験に合格し、自分の中に知識の蓄積がある分野については、原稿にプラスして自信を持って自分の言葉で伝えることができるようになりました。
番組の中のコーナーでも、「こういう目線もある」といった伝え方の提案もすぐにできるようになりましたね。
―資格を生かしてどんなことに挑戦したいですか?
アナウンサーの仕事をする中で、「記者が見つけてきたニュースを自分の中で翻訳してお伝えするほかに、何かできないか」ということをずっと考えていました。
今、「アナウンサー×〇〇」という形でアナウンサーと資格を掛け合わせたイメージで、情報発信もできるのではないかなと思っています。
今回学んだお金のことでいうと、全く知らない方とほんの少しでも知っている方との間には、埋めがたい溝があると感じました。
この溝を埋めることができるように「お金について知りたいけれども、どこから勉強したらいいかわからない」という方々に向けて、その一歩目を何かの形でお手伝いしたいですね。
1978年11月生まれ。2001年日本テレビ入社。「news every.」メインキャスター、「追跡取材 news LOG」メインキャスター。これまで箱根駅伝や情報番組(「ズームイン!!SUPER」「スッキリ」「ZIP!」)などを主に担当した。宅地建物取引士、FP2級取得。
