超高齢化で増える「心房細動」! 体に負担が少ない最新治療を聞く【PR】
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人生100年時代。いつまでも生き生きと暮らすために今、注目されているのが「心臓の健康」です。心臓病の一つで、高齢化や生活習慣の変化に伴い最近増えている「心房細動」の最新治療について、ボストン・サイエンティフィック ジャパン社の森川智之代表取締役社長に聞きました。

――まず、「心房細動」とはどんな病気か教えて下さい。
「心臓が正常に働いているのは安静時、1分間に60~100程度、規則正しい電気信号が発生しているからです。心房細動は、この電気信号が乱れ、心臓の上半分にあたる心房全体が小刻みに震える病気です。脈が速くなる不整脈の一種で、『ドキドキする』、『胸が苦しい』、『階段や坂道を登るのがきつい』、『息が切れやすい』などの症状が出ることが多いです。まったく自覚症状がなく、長い間気がつかなかったという方もいます。こうした症状がない潜在患者を含め、日本では患者さんが約100万人もいると言われています」
「治療をしないでおくと、発作を繰り返して慢性化し、心機能が低下して「心不全」になることがあります。また、心臓の中で血液の流れがよどんで血栓ができ、これが脳の血管につまると重い脳梗塞を引き起こします。脳梗塞の15%が心房細動による血栓が原因だと言われています」

――心房細動にはどのような治療がありますか。
「治療が必要な心房細動には、まずお薬による治療が行われます。それでは十分な結果が得られない場合、不規則な電気信号を発する部分を直接治療する方法が検討されます。乱れた信号は、心臓と肺静脈の境界の部分から出てくるので、血管からカテーテルという細い管を入れて心臓まで通し、その部分を内側から熱を加えて焼いたり、冷凍して壊死させたりします。『カテーテルアブレーション』という治療法です」
「最近保険適用になった新しいカテーテルアブレーション治療としては、電気パルスをかけることで患部を壊死させる『パルスフィールドアブレーション』というものもあります。熱や冷凍技術を使ったこれまでの方法では、治療する時に食道や横隔膜など周囲の組織にも影響が出ることがあり慎重に治療が行われておりました。壊死を起こすために必要な電気パルスのエネルギー量は、心筋とそれ以外の組織とで差があると言われており、周囲組織への影響が少ないことが期待されています。電気パルスや冷凍技術を使ったアブレーションは、患部を面的に壊死させるため、手技時間を短くすることが可能で、患者さんにも医療従事者にも負担が少なくなる可能性があります」
「『パルスフィールドアブレーション』はすでに海外で導入されており、科学的エビデンスが蓄積されつつあります。科学的エビデンスに裏付けられたアブレーション治療の新たな選択肢を日本に導入することで、治療にあたる医師をはじめ患者さんやそのご家族に安心を届けることができることを嬉しく思います」
――心房細動やその他の循環器の病気が進行して心臓の機能が著しく衰える「慢性心不全」になる高齢者が急増しており、専門家の間では「心不全パンデミック(大流行)」が到来すると指摘されています。医療機器メーカーはこうした新たな社会にどのような貢献ができるとお考えでしょうか?
「例えば、心房細動に対して、弊社ではアブレーションの医療機器以外にも様々な治療方法に対応するための製品を提供しています。これまで出血のリスクを考えて、運動や海外旅行を控えていたという患者さんが治療を受けてアクティブな生活をしているという声も聞きました。」
「心房細動以外にも、心筋梗塞や不整脈などの診断から治療に関わる(様々な)医療機器を提供しています。社内に循環器分野を包括的にみていく『One Cardiology』というチームをつくり、あらゆる循環器疾患に対応できる体制を整えています。循環器領域の治療製品を提供し、啓発活動を行うことで、患者さんがより早期に適切な治療を受けられる。そのことが健康寿命を延ばすだけでなく、ご家族の介護負担も減らし、一人ひとりが可能な限り社会参加できるようになるといった好循環をもたらす。医療機器は患者さんの健康を守ることで持続可能な社会づくりに貢献できる力を持っていると考えています」

――最後に世界的な先端医療機器メーカーの日本法人の社長として、日頃お考えになっていること、患者さんへ伝えたいことなどがあればお聞かせ下さい。
「日本市場は、他国に先んじて超高齢社会に直面しているため、ここでの成功と得られる知見は、世界中の医療機関や患者さんにとっても重要なヒントになると確信しています。単に革新的な製品や技術を提供するだけでなく、医療費の効率化や医療資源の最適化を図り、患者さんとそのご家族、医療従事者、そして社会に持続的なサポートを提供していきたいと考えております」
「企業としても『持続可能な成長』を続ける必要があります。ボストン・サイエンティフィックでは収益の約10%を研究開発に投じ、常により良い製品開発に努めています。循環器領域以外でもパーキンソン病や泌尿器の疾患など、幅広い領域に対応する製品を生み出しています。私自身、医療現場に赴き、対話させていただきながら、有効な製品を切れ目なく日本でも使えるように努め、『持続可能な成長』を目指していきます」
<専門医から>里見和浩・東京医大不整脈センター センター長の話
日本で心房細動のアブレーションが行われるようになって26年。心臓病の領域で、診断や医療機器の進歩がもっとも発達した分野と言えます。当初は、薬が有効でない患者さんに対して、症状を改善するために行われてきましたが、現在では、長期的な視野に立ち、心不全や脳梗塞を予防するために、なるべく早期に治療することが必要と考えられています。安全に治療ができるようになり、アブレーションの件数は増加してきています。またアブレーションを受ける患者さんの年齢は年々上昇し、平均年齢は68歳前後になっています。患者さんの状態を確認した上で、年齢の制限なく必要に応じて治療を行っています。日本でも心房細動になる患者さんは年々増えており、80歳以上の10%、40歳以上の男性が生涯のうちに心房細動になる可能性が25%もあると言われています。無症状のまま進行する患者さんも多く、早期診断、早期治療が健康寿命を延ばすことにつながると考えています。

森川智之(もりかわ さとし) 1977年大阪府生まれ。2019年にボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社に入社。リズムマネジメントやストラクチャーハートなど複数事業部を統括した後、2022年1月、副社長兼インターベンショナル・カーディオロジー事業部長を経て、同年5月より現職。一般社団法人米国医療機器・IVD 工業会(AMDD)副会長。





























