情報科学部の情報システムの運用を一手に担い、
最適な教育研究環境の提供を目指す
情報システム運用スタッフ「CIS RAT」

左から、青山さん、川光さん、三菅さん

サーバ室にて。操作は自宅からの遠隔も可能で、ソフトウェアをバージョンアップした際などは夜中に自宅で対応することも
昨年11月、親睦と運動不足解消を兼ねて筑波山へ。しかし、RATメンバーはRAT以外にも積極的に携わる人が多く、第二体育会に所属するメンバーもいる
6月6日(金)に行われた研究報告会。「多くの知識を得られるけれど、準備は大変。お互い、自分たちの首を絞めているかも」とメンバーたちは笑う
2001年4月に当時の情報科学部の学生有志によって立ち上げられたCIS RAT*(以下、RAT)。2014年6月現在所属する2~4年の10人が、貸出ノートパソコンの管理や故障などのトラブル対応も含め、情報科学部が使用するシステム全体の整備・管理・構築を一手に担っています。
「『サービスを作る』という活動方針に惹かれて入りました」とメンバーに加わったきっかけを話すのは川光さん。RATは、最適なシステム環境維持のために半年に一度、全学部生分約200台のソフトウェアを更新することに加え、4年に一度のシステム全面刷新ではシステム仕様・設計の検討から従事。さらに2012年の夏は、教授からの要望で大規模なデータを高速に計算することができる計算機クラスタを、川光さんが主な担当者となり導入しました。
「RATの仕事は挙手制。学年に関わらず任せてもらえるため、当時はまだ2年生でしたが貴重な機会だと思い立候補しました。とは言え、クラスタ計算機を触るのは初めて。"正しい動きはどういうものか"から一つひとつ調べて進めていきました。今なら2週間程度で終わるであろう作業に当時は半年間かかりましたが、次へつながる力になったと感じています」。川光さんは所属する廣津登志夫教授研究室でもデータ通信の高速化に関して取り組み、卒業後は大手通信企業へ進むことが決まっています。
仲間との研鑽で高い技術力を維持
担当する課題も進め方もメンバーの自主性によるため、主要な活動時期も各個人に依存。しかし、繁忙期以外でも各々が週3回、何かしらの課題を担当し、緊張感を持って取り組んでいます。
「何か不具合が起こって情報科学部の授業や研究が行えなくなってしまったら、僕たちの責任ですから」と笑って話すのは青山さん。「データのバックアップやネットワーク経路の予備配置などの措置をとっていますし、創設者の方もRATの監督者として指導してくださっています。それに、予算以外のことはすべて関われる面白さがあるのです」。自分たちが普段使用する中で気づいたことや、教授や他の学生からの反応でヒントを得て、サーバの負荷を分散させたり、稼働パフォーマンスを上げるために最新ソフトウェアを導入したりと、改善を重ねてきた青山さん。「RATでの経験が合格に大いに役立ちました」という昨年秋に取得した国家資格・ネットワークスペシャリストとして、最高学年になった今も積極的に活動に携わっています。
各自が得た知識・技術をメンバー全員で共有し、今後入ってくる後輩たちにも引き継げるようにと、RATでは仕様すべてをドキュメント化(マニュアル化)するとともに、全員が各自取り組んだ内容を中心に発表する研究報告会を年3回開催。
「一人の持ち時間は1時間で、前半30分が発表、残りが質疑応答。報告内容は誰が聞いても理解できるように説明するのが発表者の責任とされ、質疑応答に30分という比較的長い時間設けることで、そこに出席するだけで基本的な内容を把握できるように行っています」と説明する三菅さん。「皆熱心に取り組むのでどれも勉強になることばかりですが、個人的に感じるのは、やはり自分自身が手を動かすことが一番身になるということ」と続けます。「学部生の中には4年生の研究が始まって初めて実際の計算機でシステムを構築する人も少なくないようですが、RATでは1年の時から扱えるので、3年生の時に参加したインターンシップでも企業での作業を違和感なく行うことができました。それに、情報機器納入の業者の方や先生、職員の方々とのやり取りなど、通常の学生生活だけでは得られない経験もできます」。就職予定のポータルサイト最大手企業でも、三菅さんは即戦力として期待されています。
技術力のみならずコミュニケーション力やリーダーシップ力など、社会に求められる総合力を身に付けられるRATですが、「就職目的に入ってきた、という人は聞いたことがありません。向上心が高い仲間とともに行う活動それ自体が刺激的で楽しいんですよ」とメンバーたちは口を揃えます。
*"Faculty of Computer and Information Sciences - Resource Administration Team"の略で、「情報科学部・情報科学研究科のコンピュータ資源管理チーム」の意味。
CIS RAT公式ウェブサイト
http://rat.cis.k.hosei.ac.jp/
- 情報システム運用スタッフ「CIS RAT」
青山真也さん
川光剣士さん
三菅淳平さん
※全員、情報科学部コンピュータ科学科4年
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