日本と多摩地域の魅力を世界に届けるために
多摩キャンパスのグローバル化へ
社会学部社会政策科学科4年 山崎 寛斗(やまざき ひろと) さん

昨年10月の原宿ガイド(手前左)。若年層ならではの、ポップカルチャーを強みとしたガイドを主に実施。今後は多摩キャンパス周辺のガイドも計画している
CCUメンバーと(前列中央)。一時6人だったメンバーは、現在30人程に上る
多摩キャンパスのグローバル化を、学生自身の手でけん引したい------。その思いから、国際交流団体"Cross Culture Understanding"を立ち上げ、2代目代表として組織を確立してきたのが山崎寛斗さん(社会学部社会政策科学科4年)です。
「多摩キャンパスは今でこそGラウンジ(※)開設や留学生数増加など国際化が進んでいますが、私が1年次の2012年はまだ、授業以外に外国語でコミュニケーションできる場は皆無に等しい状態でした。東京都心から1時間以上かかる立地柄、外国人留学生も少ない。外国語を向上させたくても、話せる場がなくては実践的な力は身につきません。そこでその夏の8月、2学年上の先輩とともに"Cross Culture Understanding"(以下、CCU)を立ち上げました」
※グローバルラウンジ(Gラウンジ):外国人スタッフが常駐し、英語でコミュニケーションが図れる外国語コミュニケーションスペース。
恒常的な学習環境システムの構築へ
「日本の文化を世界に届ける!」をビジョンに、CCUは観光ボランティア団体として始動。「都内で外国人旅行者に直接声掛けをし、集まった方々にオリジナルガイド紙を使って、都内各所を案内することから始めました」。需要と供給のマッチングや他のボランティアとの差別化などの課題を乗り越え、軌道に乗り始めていましたが、その矢先の2013年秋、山崎さんは半年間、中国・北京へ留学。帰国後に目の当たりにしたのは、形骸化したCCUの姿でした。
「私が不在中に一度も活動が行われていなかったのです。一人の人間に依存しない仕組みの必要性を痛感し、自動的・恒常的に活動が行われるシステムを構築することにしました」。そこで着想したのが、日本語のボランティアを必要としている組織との提携。観光案内に加え、より文化について議論し理解し合える場のニーズも併せて探し始めました。
多摩英語研究会(略称、多摩ESS)の代表も務めていた山崎さん。CCUは多摩ESSの部員とも相談の上、多摩ESSの取り組みの一つに位置付けたものの、「提携先の調査は、スピード感を大切にしていたので一人で動いていました。もっとも大変だったのは、CCUの責任者を担ってくださる先生を探し、担当していただけるよう依頼することでした」
観光マーケティングを専門とするGIS(グローバル教養学部)のJohn Melvin先生にアプローチし、数度の交渉をした上でCCUの目的や内容をプレゼンテーション。「英語の交渉が苦でなくなるよう鍛えていただきました(笑)」。Melvin先生から責任者就任の快諾を得て、NPO法人や海外大学の日本分校との提携を実現。現在は月1回の割合でイベントやディスカッションを実施し、CCUメンバーの英語力と日本文化の習熟力向上に貢献しています。
「最近、嬉しいことがあったんですよ。CCUのFacebookにフィリピンの方から"今度日本に行くから案内をしてほしい"と依頼があったのです。海外の方にもCCUの認知度が上がっていることを実感できた瞬間でした」
日本と海外の懸け橋として
昨年11月に参加した日米学生交流にて(手前左)。「将来の米軍を担う方々と交流できたことは大きな刺激でした」(山崎さん)
中学でタイ、高校でアメリカに在住していた経験から文化交流に興味を抱いた山崎さん。「社会学部に入りたいと思ったのも、いろんな価値観を持つ人たちと交流し、見識を広めたいと思ったからでした。国際関係に興味がある人もいれば、ボランティアに携わっている人、PCで映像を作っている人もいる。多摩ESSとゼミで特に志の高い方々と出会えたことが、今につながっていると思います」
山崎さんは、卒業までにもう一つ取り組みたいことがあると言います。
「インターネットを利用した事業を起こしてみたいと考えています。5月現在、まだ事業内容も構想中ですし、個人的な思いが強い事柄ですが、CCUに関わるものにできたら嬉しいと思っています。多摩キャンパス周辺から都心へ、学生にとっては重い移動費用の負担を軽減できれば参加人数が増えるかもしれませんし、CCUの活動の幅を広げられるかもしれないからです」
日本と世界の懸け橋になることを目指し、さらなる前進を続けています。
Cross Culture Understanding (CCU) Facebook
https://www.facebook.com/cross.cultural.understanding?fref=ts
社会学部社会学科 吉村真子教授ゼミ「アジアにおける諸問題の考察からグローバルな視座を築く」(2015年2月26日掲載)
http://www.hosei.ac.jp/koho/zemi/shakai/150226.html
KAKEHASHIプロジェクトで社会学部の派遣学生12名が米国の4大学を訪問しました。(2014年11月24日掲載)
http://www.hosei.ac.jp/shakai/NEWS/topics/20141124_1.html
- 社会学部社会政策科学科4年 山崎 寛斗(やまざき ひろと)
英語は交渉事まで、中国語は中国政府公認の中国語検定・HSK6級(最上級レベル)取得と、3カ国語を操り、中国への社会学部SA(スタディ・アブロード)留学(学部独自の留学制度)や日米学生交流のための「KAKEHASHI プロジェクト」(国際交流基金主催)への参加など、積極的に海外交流を図ってきた山崎さん。「語学はツールですが、そのツールがなければ国際交流はできない。中国では短期留学にも関わらずギターを手に軽音楽サークルに入るなど自ら交友範囲を広げ、語学力向上に努めてきました」と語る、努力の人でもあります。
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