機械工学を駆使し、車の魅力をとことん追求する
自動車研究会
左から、小堀さん、篠木さん、髙原さん。「"なぜ車が好きか"と聞かれたら、性としか言いようがない」と口を揃える
アンダーパネル装着時の様子。実用化させるため、耐久性に優れ、かつ万が一走行時に外れても他車への影響が少ないよう、さまざまな工夫がなされている
7月に出場した「HERO Challenge 2014 with HOT-K」のレース中。「議論しながら進められるのも自研の楽しさ」と会員たち
さまざまなネットワークから、プロのレーサーからも改造や走行でアドバイスをもらっている
自動車好きの学生10人が集まり、小金井キャンパスの部室棟ガレージを拠点に活動している自動車研究会(愛称:自研)。「見る・調べる・走行する」に留まらず、理工系学部の学生中心のサークルならではの研究・技術力を生かし、中古車を研究車両に用いて分析・改造をも行っています。
「毎年、年度はじめにテーマを決め、それに沿ったコンテストを探し出場しています」と話すのは、中学生のころから車に興味を持ち、大学では課外活動でも"研究"と言える領域まで行っている自動車関連のサークルに入りたい、と法政大学に入学した会長の篠木さん。「今年のテーマは『サーキット走行時における燃費・運動性の向上』。近年継続的に取り組んできたテーマですが、今年は原点に立ち返り、やり方を見直しました」
昨年までの数年は、自動車の上部において、羽のような形をした部品・エアロパーツの設置・改善を行ってきましたが、今年は車両全般の燃費改善から自動車下部に着目。「車体下面にベニアのアンダーパネルを取り付けることで空気抵抗を減らし、燃費効率を30%まで上げることに成功しました。今年は例年出場してきたコンテストが未開催だったために出場できませんでしたが、去年は前年比17%増でコンテストの燃費効果を競う部門で2位だったので、今回の結果は悪くないと感じています」と、成果を披露します。
アンダーパネルの作成・装着においては、CADと呼ばれる3Dのソフトウェアで流体力学の分析を含めて設計し、材料を選定し製造。限られた予算の中で素材や形を変え、何度も試作を繰り返しました。「機械工学は設計から材料選定、製造まですべて行う学問なので、自動車研究会は機械工学での学びを一番体現できるサークルだと自負しています」と副会長の小堀さん。「1年生の時から実践できる貴重な機会でもあります」と加え、自身個人としてもこれまでの活動成果が実を結び、「将来携わりたい」と話すレーシングカーにおいて、近々オーストラリアで開かれる大会に出場する団体の一エンジニアとして帯同することが決まっています。
「それに社会も直面している、エネルギーを必要とするスピードと、環境への負荷を低減させるための燃費効率、相反するものを同時に実現させようとする課題に取り組む面白さもありますよ」と活動意義を示します。
来年度は"リバースエンジニアリング"に挑戦
代替わりの時期を迎えている自動車研究会。1年生ながら次期会長に就任予定の髙原さんは、「故障車丸一台の"リバースエンジニアリング"に取り組みたいと思っています」と、早くも新たな計画に目を輝かせています。
「実験車両となる故障車は、私が先輩から購入したマツダの『サバンナRX-7』という今では製造終了となった車種で、世界でもマツダしか製造していなかった、パワーのあるエンジンが搭載されている興味深い車なのです」。一度分解し、それぞれのパーツを見直し、不良部分は直し、強みはより強化して、全体を構築する作業に挑もうとしている髙原さん。「時間はかかると思いますが、代表を2年間務めることになると思うので、じっくり取り組みたいと思っています」と言います。
「難しいことがあっても、先輩方もアドバイスをくださいますから。OBの方々も部室にいらっしゃることがあるんですよ。年に1回、学園祭の時期に研究報告会を行っていますが、中には70代の方もいて、厳しい指摘をいただきます。プレッシャーもありますが、楽しみです」と、歴史あるサークルならではの魅力も享受しています。
自動車研究会 Twitter https://twitter.com/hosei_hmec
- 自動車研究会
篠木 紀孝さん(会長・3年)
小堀 顕さん(副会長・3年)
髙原 裕史さん(次期会長・1年)
※全員、理工学部機械工学科
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