人間的成長をもたらしたゼミ活動
----中・高・大学生のための株式学習コンテスト参加----
人間環境学部人間環境学科4年 糠塚琴美(ぬかつかことみ) さん

チーム「お花畑」(後列左が本人)。「企業を彼氏に見立てて"男性は経済力や外見だけでなく中身も大切"といった女子のみならではの視点を取り入れ、学年に関係なく楽しみながら話し合えたことで、最後まで勢いを切らさずに進められました」
3月に開催したゼミでの食事会にて。「優秀な先輩方が築いてきた蓄積と、正月休みにもご対応くださる長谷川先生の温かいご指導で、期待以上の学びができますよ」
昨年8月24日(日)に開催されたオンキャンにて(手前右が本人)
「一筆入魂」と称し、人間環境学部で代々、オンキャンに来場した受験生に受験・学部に対する思いを書いてもらっている寄せ書き。「オンキャンスタッフの宝物です」
サステイナブル社会における企業と社会の関係を研究している人間環境学部の長谷川直哉教授ゼミ。研究の一環として参加している株式学習コンテスト「日経STOCKリーグ」(※)で2012年のゼミ設立以来、毎年入選し(2013年度は最優秀賞受賞)、2014年度(※)も糠塚さん率いるチーム「お花畑」が、主な調査対象が上場企業である同コンテストにおいて敢えて未上場企業の潜在力に着眼するという斬新なアイデアで、審査員特別賞を受賞しました。
※中・高・大学生を対象とし、自主的に定めた投資テーマに沿ったポートフォリオづくりなどによるレポート作成で「生きた経済を体験し、学び、考える」、日本経済新聞社主催の株式学習コンテスト。以下、「STOCKリーグ」。
「全力で取り組んでいれば結果は付いてくる、と信じてまい進してきた」という糠塚さん。「"売上高が高い企業だけが良い会社ではない"と長谷川先生や先輩から教わってきたことを、今なら私も自信を持って後輩へ伝えられます」と成果を語ります。
チーム「お花畑」は、「上場企業×未上場企業=∞(無限大) ~越境した個性が生み出すイノベーション~」をテーマに上場企業と未上場企業との異業種間アライアンスによる「オープンイノベーション」を論証。「企業訪問による調査の際は、"一学生に経営戦略の根幹に関わる重要なアライアンス情報を話すことはできない"と一蹴されたのをはじめ、厳しいご意見をいただいたこともありましたが、何よりも大変だったのは、第一段階として行う調査対象企業のスクリーニングです」と、糠塚さんは振り返ります。
当初、各上場企業のウェブサイトにおいて異業種の未上場企業名が提携先として掲載されているか否かを中心に選定作業を行っていたチーム「お花畑」。しかし期待通りの結果を得られず、締切1週間前に選定のやり直しを決断したのです。
「ニュースリリースなどからアライアンス情報を見つけ、提携内容が上場・未上場の各企業の経営理念に沿っているか、一社一社チェックしていきました。4000社にのぼる対象企業をゼロから見直すのは勇気が要りましたが、躊躇する人は誰もいませんでしたね。チームメンバーに恵まれました。3年生2人、2年生3人の女子5人チーム。異業種アライアンスのアイデアを出してくれたのも、2年生だったんですよ」
"発言は控え、チームメンバーの心地よい環境づくりに注力する"という糠塚さんの運営手法が奏功し、チームのアイデア創出と自主性の増大を実現。「STOCKリーグは、企業経営における非財務面の重要性を知ることは然ることながら、人間としても成長する経験になりました」
大学生活を懸けた2軸、STOCKリーグとオンキャンスタッフ
高校3年生の時に法政大学を訪れた際、「オープンキャンパス(以下、オンキャン)スタッフをしていた先輩方が楽しそうでキラキラして見えて」入学を決意した糠塚さん。「人間環境学部を選んだのは、その時はまだやりたいことが決まっていなかったので、"環境"という軸はありながらも政治や経済、経営、国際関係と、幅広い世界を学んだ上で専攻を選べるこの学部なら、納得のいく将来の道を見つけるのにも有効だと感じたからです」
入学後はさまざまな授業を受けるも、「長谷川先生のCSR(企業の社会的責任)に関する授業で"企業にとって環境への取り組みは経営面でも重要であること"と"企業は人で成り立っている"ということを学び、それまで遠くに感じていた社会に意外性と親近性を覚え、1年次の時点ですでに長谷川ゼミに入ることを決めていました」。同時に、入学のきっかけになったオンキャンスタッフに応募。「どちらも作業量が膨大で、私の大学生活の2軸になりました」
催し物内容や展示物の制作、進行方法など企画から運営まで学生スタッフが教職員と協働し主体的に行う本学のオンキャン。糠塚さんは1年次から3年連続で携わり、3年次に務めた学部企画リーダーでは、大胆な改革を実行しました。
「それまでオンキャンスタッフの中ではオンキャンを学生生活の第一義とする風潮がありましたが、スタッフ全員にオンキャン以外で楽しいものを見つけ取り組んでもらうようにしました。スタッフ一人ひとりが個性的な経験を積み、語れることが、わざわざ足を運んでくださる来場者に法政の魅力を知っていただく一番の要素になると考えたからです」
各スタッフの作業時間が減った分は効率化を図るとともに、糠塚さん自身も資料作成や情報共有などを負担。糠塚さんはリーダーを任される際、心がけていることが3つあると言います。
「一つは、個人として発言は控え、皆が前向きになれる環境づくりを行うこと。二つ目はリーダーの業務とともに一スタッフとしての作業も皆と同等の分量を担うこと。三つ目が、私ならではの"風"を取り入れること。立場におごらず力を尽くしていれば、メンバーのみんなは私の背中を見て付いてきてくれると信じています」
オンキャン終了後に、はじめは体制変更に難色を示していたスタッフからも好意的なコメントをもらい、確信を得てSTOCKリーグにも取り組んだ糠塚さん。「オープンキャンパスで、学年進行に伴い立場を変えながら新しい役割でチャレンジしていくというインプットを重ね、2・3年次にゼミで成果を形として出せるSTOCKリーグでアウトプットする----この良い循環が、どちらにも良い結果をもたらしてくれました」
4年次はそれぞれ具体的な役職は担わないものの、相談役として頼りにされている糠塚さん。「1年生より2年生、2年生より3年生と、毎年、自分の変化を感じてこられていますが、もっともっと成長したい。個性豊かでさまざまな価値観を持つ人たちが集まる人間環境学部だからこそ、より多くの学びを得られているのだと感じています」
法政フォトジャーナル「人間環境学部 長谷川ゼミの学生2チームが『第15回日経STOCKリーグ』で入賞・入選」(2015年3月13日掲載)
http://www.hosei.ac.jp/koho/photo/2014/150313.html
法政フォトジャーナル「人間環境学部 長谷川直哉教授ゼミが日経ストックリーグで全チーム入選、うち1チームが最優秀賞を受賞」(2014年3月31日掲載)
http://www.hosei.ac.jp/koho/photo/2013/140331.html
法政フォトジャーナル「「人間環境学部 長谷川ゼミの学生が証券セミナー大会で優秀賞を受賞」(2013年11月13日)
http://www.hosei.ac.jp/koho/photo/2013/131113.html
- 人間環境学部人間環境学科4年 糠塚琴美(ぬかつかことみ)
長谷川ゼミでのSTOCKリーグと、オンキャンスタッフを通じて人を巻き込む重要性を感じ、実践してきた糠塚さん。周囲の一人ひとりの声に耳を傾け、何事にもさらなる高みへ向かって取り組んでいます。
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